コンカフェでのバイトに興味がある一方で「コンカフェはきつい」という噂も聞いて不安を覚えている方は多いでしょう。
コンカフェは基本的には立ちっぱなしの体力仕事であるだけでなく、お客さんや同僚との人間関係に気を遣わなければいけないため心身ともに「きつい」といわれています。
ですが、コンカフェは高時給で稼ぎやすく服装自由などの魅力も多いため、メリットとデメリットの両方をふまえて働くか検討しましょう。
本記事では、コンカフェバイトがきついといわれる理由について具体的に解説します。コンカフェで働くコツや向いている人についても紹介しているため、コンカフェで働くかお悩みの方はぜひ参考にしてください。
コンカフェのバイトがきついと言われている理由
基本的に立ちっぱなしで肉体的な負担が大きいため
コンカフェは基本的に立ち仕事で、営業時間中は常に立ちっぱなしです。
席に座って接客できないほか、お店によってはヒールなど歩きづらい靴を履かなければいけない場合もあり、肉体的な負担が大きくきついと感じてしまうでしょう。
座って接客できないのは、コンカフェが飲食店であるためです。
客席に座って接客することは接待行為にあたり、接待行為は風俗営業の届出を出したキャバクラなどの店舗でしか認められていません。
風俗営業の届出を出していないコンカフェは座っての接客が違法行為に当たるため、足腰の負担が大きく、体力的にきついといわれています。
二日酔いや体型維持に悩まされるため
お酒の飲み過ぎで二日酔いや体重増加に悩まされてしまうことも、きついといわれる理由の1つです。
コンカフェではお酒を提供しており、ときにはお客さんからキャストドリンクをおごってもらうこともあります。
おごってもらったキャストドリンクの杯数や売上に応じてバックがもらえる店舗も多いため、コンカフェで稼ぐならお酒と上手に付き合っていく必要があるでしょう。
特に昼職や学校など昼間の生活と両立している女性の場合は、体調管理や体型維持に悩まされる場合が多いため注意しなければいけません。
お客さんのお触りやガチ恋が精神的にきついため
お客さんの中にはお触りがしつこいなど、キャストにとって精神的にきつい方が来店する場合もあります。
特にコンカフェで悩まされがちなのが、以下のタイプのお客さんです。
- お触りやセクハラ、下ネタばかり話す方
- 酔っ払うとキャストに説教する方
- ガチ恋して本気で口説いてくる方
一見紳士的なお客さんでもお酒が入ると態度が変わったり、本気で惚れられて執着される恐れがあります。
ストーカーや付きまといの被害に遭うケースもあるため、精神的に病んだり恐怖を覚えて辞めてしまう女性もいます。
あまりにも悪質な場合はお店に対応してもらうこともできますが、問題行動が多いお客さんが原因でストレスを溜めやすいことも、きついと感じる理由です。
お客さんへの接客方法が特殊なため
コンカフェは一定のコンセプトが決まっており、接客中はコンセプトに合わせた対応やキャラ付けをしなければいけません。
例えば、メイドがテーマならメイドになりきり、コスプレがテーマならキャラクターになりきる必要があるでしょう。
口調や対応方法を変えなければいけないことはもちろん、ときにはアドリブでの演技が求められる場合もあるなど、頭を使う仕事は非常に多いです。
そのため「ただ会話するだけ」の接客ではない点で、きついと感じる人もいます。
昼夜逆転生活になりやすいため
コンカフェは深夜帯まで営業しているお店がほとんどのため、シフトを入れれば夜遅くまで働き、帰宅は朝方になることも少なくありません。
次の日に昼職や学校があれば、ほとんど寝ずに出勤や通学をすることになるでしょう。
また、コンカフェが本業であったり次の日が休日の場合、疲れて昼過ぎまで寝てしまい、どんどん生活リズムがずれて昼夜逆転生活を送ってしまうことになりかねません。
昼夜逆転生活は体内時計が狂い、自律神経が乱れて気持ちが落ち込む原因にもなるため、意識的に生活リズムを整える必要がある点も、コンカフェのきついところです。
営業時間外もSNS更新やお客さんの対応が必要なため
コンカフェでは出勤時間以外も、お店用のSNSを更新しなければいけないなど、お店やキャストとしての自分を宣伝しなければいけません。
SNS更新では身バレしないよう投稿内容に注意するほか、心ないメッセージやDMが送られてきても穏便に対処する必要があるなど、気を遣わなければいけない点は多いです。
また、お客さんとの連絡先が推奨されているお店では、お客さんとこまめに連絡のやりとりをする必要もあります。
特に自分を気に入ってくれるお客さんができれば、頻繁にメッセージが送られてくることもあるため、ストレスを溜めてしまう場合もあるでしょう。
女性ばかりの職場でいじめや派閥争いが起きやすいため
コンカフェの従業員は女性であるキャストが中心で、いじめや派閥争いが起きやすい点もきついと感じる理由として挙げられます。
店舗によっては、入店当初から先輩キャスト同士の仲が悪くギスギスしていたり、派閥がありいずれかのグループに属さなければ孤立してしまうなど、店内での人間関係に窮屈さを感じる場合もあるでしょう。
特にコンカフェでは、お店の売上や指名本数でキャスト同士の順位が決まり、その順位からトラブルに発展したり、嫉妬心からいじめの標的にされる恐れもあります。
もちろんすべてのコンカフェに当てはまることではありませんが、人が集まって仕事をしている以上は、人間関係でのトラブルが起きる可能性がゼロではない点も、知っておきたいポイントです。
コンカフェ嬢に向いている人
初対面の人でも人見知りせず会話ができる人
コンカフェ嬢は初対面のお客さんとの会話を盛り上げることも仕事の一環のため、人見知りせず楽しく会話できる人が向いています。
コンカフェでは、主に以下のようなお客さんが来店できます。
- 普通のサラリーマンやおじさん
- 若い・キャストと同年代の女の子
- 外国人観光客
- カップル
特に都心のコンカフェでは、年齢性別国籍を問わずお客さんが来店するため、誰とでも分け隔てなく話せる力が求められます。
可愛い衣装を着て働きたい人
コンカフェ嬢の仕事は、可愛い衣装が好きで着て働きたい人にも向いています。
コンカフェでは、その店舗のコンセプトに沿った衣装を着る必要があり、制服として用意されている場合もあれば、自分でテーマに沿った衣装を手配する場合もあるでしょう。
メイドやOL、魔法使いなど多種多様なコンセプトがあるため、自分好みのコンセプトで働けるお店があるはずです。
「普段着としては選べないけれど実はこんな衣装が好き」というものがあれば、ぜひ探してみてください。
お酒が好きでお客さんと楽しく飲める人
バー業態のコンカフェではお酒を提供しているため、お酒が好きでお客さんと楽しく飲める人も、コンカフェ嬢に向いています。
お客さんとお酒を飲みながら会話をする形態はガールズバーとも似ていますが、コンカフェは可愛い衣装、ガールズバーは自分で用意した衣装や私服で接客します。
そのため、同じお酒好きでもテーマに沿った可愛い衣装で接客したいのであれば、コンカフェがおすすめです。
売上や人気に対して過敏にならずに働ける人
コンカフェは人気商売であり、売れっ子のキャストが出勤するかどうかでお客さんの量も変わってきます。
さらに、人気キャストはお店の売上や評価にも貢献しているため、店長やオーナーから気に入られたり、特別待遇を受ける場合もあるでしょう。
この対応に不公平感を覚えて揉めたり、店内の人間関係がギクシャクする恐れがありますが、大切なのはほかのキャストを気にしすぎず自分の仕事に集中することです。
そのため、お店の売上やほかのキャストの人気に過剰に反応せず働ける女性も、コンカフェ嬢に向いています。
コンカフェでバイトを始める魅力やメリット
たしかにコンカフェのバイトはきつい部分もありますが、きついだけの仕事ではありません。
コンカフェバイトには魅力やメリットもたくさんあるため、合わせて把握したうえで働くか検討してみてください。
時給が高めで効率よく稼ぎやすい
コンカフェの時給相場は1200〜1800円ほどと、一般的な飲食店よりも高めの水準で、効率よく稼ぎやすいことが魅力です。
時給はキャスト本人の人気や売上に応じて上がっていくお店が多いため、人気が出れば出るほど稼げるでしょう。
さらに、お店によっては指名本数や売上に応じて、時給とは別でバックなどのボーナスが付くため、時給以上に稼ぐことも可能です。
頑張り次第でどんどん稼げるため、効率よく稼いで収入に余裕を持たせたい方に、コンカフェでのバイトはおすすめです。
SNSを運用するテクニックが身につく
コンカフェでバイトするメリットとして、SNSの運用テクニックが身につくことも挙げられます。
コンカフェバイトはSNSなどを活用してお店や自分の宣伝をすることも、仕事の一環です。
SNSでの投稿でお店やキャストである自分に興味を持ってくれるお客さんが増えれば、自分の指名客として来店してくれるなど、さらに稼ぎやすくなります。
そのため、バイト中のSNS活用を通じてフォロワーを増やすコツやバズる投稿の作り方を、自然に学んでいくこととなるでしょう。
接客のなかでコミュニケーション能力が身につく
コンカフェでのバイトは接客が中心で、お客さんと会話をしながら仲良くなっていく必要があります。
接客では会話を盛り上げなければいけないため、コミュニケーション能力や会話を盛り上げるテクニックを伸ばせるでしょう。
そのため、コンカフェのバイトはコミュニケーション能力に長けた方はもちろん、会話が苦手だからこそコミュニケーション能力を伸ばしたいと考えている方にもおすすめです。
髪型やネイルが自由でおしゃれを楽しみやすい
コンカフェはネイルや髪型など見た目に関する規定がなく、自由なお店が多いです。
一般的な飲食店バイトでは、ネイルや派手な髪色がNGな職場が多く、身だしなみにおいて妥協が必要な場合もあります。
しかし、コンカフェでは出勤時間中にお店のコンセプトに沿った格好さえできれば、ネイルや髪に関する規定がないお店がほとんどです。
そのため、おしゃれにこだわりがある方も、コンカフェのバイトは向いています。
コンカフェでバイトするなら知っておきたい注意点
コンカフェでバイトする際は、注意点を守ってお店を選んだり働き方を工夫することが、きつい部分を減らすコツです。
ここでは、コンカフェでバイトするなら知っておきたい注意点を3つご覧ください。
お客さんからの評判が良いコンカフェを選んで働く
働くお店を探す際は、必ずお客さんからの評判が良いコンカフェを選びましょう。
お客さんからの評判が悪いお店には、以下のような特徴があります。
- リピーターが付きづらく経営不振で閉店してしまう恐れがある
- 接客態度が悪いなど従業員の教育体制が整っていない
- キャストの仲が悪くピリピリした雰囲気がお客さんにも伝わっている
評判が悪いお店はきつい要素が多く揃っている恐れがあるため、選ばないことが無難です。
反対に、お客さんからの評判が良いお店は口コミでも広まり、集客力があります。
キャストの教育や人間関係に配慮されており、人間関係が平和なお店も探しやすいため、安心して働けるお店に候補を絞れるでしょう。
不安な場合は体験入店してみるのがおすすめ
ネット上の口コミだけでは主観も混じり、実際の雰囲気はわからない部分もあるため、まずは体験入店してみるのがおすすめです。
体験入店は、お店のキャストとして1日だけ働ける制度で、多くのコンカフェで導入されています。
体験であっても基本的には給料が出るほか、採用試験も兼ねられています。
自分が「安心して働けるお店か」だけでなく「採用されるかどうか」も確かめられるため、コンカフェで働く際は必ず体験入店から挑戦して、お店の雰囲気をチェックしてみてください。
お店のジャンルに注意して自分に合ったお店を選ぶ
コンカフェと名乗っているお店のすべてが、コンカフェの定義に当てはまる接客をしているとは限りません。
近年ではコンカフェがブーム化しており、メイド喫茶やガールズバーでもコンカフェを名乗って営業している場合があります。
特に、コンカフェと名乗っているだけで実際は風俗店として運営しており、接待行為や性的サービスを行っているお店には注意が必要です。
「コンカフェだと思って入店したら別ジャンルのお店だった」といったことが無いよう、募集内容や店舗ホームページをよく見て選びましょう。
自分のキャパを把握したうえで無理なくお酒を飲む
実際に入店して働く際は、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。
コンカフェの営業中はお客さんと一緒にお酒を飲むことが多く、二日酔いや酔い潰れで次の日の生活に支障を来す恐れがあります。
そのため、なるべくお酒での失敗が無いよう、自分のキャパを把握したうえでアルコール量をコントロールしてください。
お酒が苦手な場合は、ノンアルやお酒に見せかけたノンアルドリンク(ダミードリンク)での対応をお店に相談することがおすすめです。
コンカフェバイトに関するよくある質問
コンカフェは危ないって本当ですか?
コンカフェは健全に運営しているお店を選べば、安全にバイトできます。
近年では風俗店や深夜営業の飲食店の取り締まりが厳しくなっているため、法令を遵守して営業しているお店がほとんどです。
それでも「危ない」といわれているのは、一部には違法店や悪質な運営体制が慢性化しているお店もあるためです。
一部の悪質店の摘発事例が広まり、コンカフェ全体に危ないイメージを持ってしまう方がいるだけのため、不安になりすぎる必要はありません。
法令を遵守したお店を選べば安全に働けるため、コンカフェでのバイトに興味がある方は、慎重にお店を選んだうえで入店を検討してください。
顔が可愛くなくてもコンカフェで働けますか?
コンカフェのバイトは、特別顔が整っていなくても問題なく働けます。
もちろん容姿が整っていればお客さんの第一印象を掴めるため、ある程度は評価されます。
しかし、コンカフェは接客スキルやコミュニケーション能力も評価の対象であり、常連さんも会話が楽しいキャストに付きやすい傾向にあります。
そのため、容姿に自信がなくても接客スキルを伸ばせば働けることはもちろん、売れっ子も目指せるでしょう。
コンカフェはお店ごとにコンセプトが異なることに伴い、理想とする容姿や雰囲気・体型は変わります。
もし容姿が理由で1店舗で不採用になったとしても、別のお店では採用される可能性はあるため、諦めず別のお店に挑戦してみてください。
コンカフェのバイトは高校生も始められますか?
コンカフェは18歳未満の高校生は働けないお店がほとんどです。
コンカフェはお酒を提供するため22時以降も営業しているお店がほとんどですが、高校生は法令により22時までしか働けません。
厳密には22時までの時間帯で、本人がお酒を飲まなければ違法性は問われませんが、22時までしか働けない高校生はシフトが組みづらく、お酒の席で接客対応させるリスクも大きいです。
そのため、健全なお店では高校生のバイトは断られるでしょう。
まとめ
コンカフェバイトは肉体的・精神的な負担が大きくきついといわれていることは事実です。
しかし、コンカフェには高時給で効率よく稼げたり、ネイルや髪型が自由だったりと魅力も多いです。
お店によっても働きやすさやきついと感じるかどうかは変わるため、コンカフェで働く際はメリット・デメリットはもちろん、お店も慎重に選んで入店を検討してみてください。
当サイトでは、コンカフェ・ガールズバーに関する情報を多数掲載しています。コンカフェ・ガールズバーに興味がある方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。