コンカフェの客層といえば、オタク系の男性をイメージする人も多いかもしれません。しかし、実際はお店のコンセプトによって客層も大きく異なります。
お店のコンセプトや世界観が好き、癒やされる、応援したい、楽しい、興味本位で行ってみたい、写真映えする…など来店理由は様々で、男性・女性、年齢問わずさまざまなお客さんが訪れます。
この記事では、コンカフェの客層についてお店のジャンルに分けて紹介します。自分のタイプと客層がマッチしていれば、楽しくコンカフェで働けるはずです。
これからコンカフェで働きたいけれど、自分に合った客層のお店を選べるか不安な女の子はぜひ参考にしてください。
コンカフェってどんなお客さんが来る?
コンカフェには、性別や年齢問わずさまざまなお客さんが来ます。コンカフェが掲げるテーマは多岐にわたり、その世界観を求めるお客さんも多様となるためです。
それゆえ、ひとことで「コンセプトカフェには◯◯なお客さんが来る」というのは難しいのが実際のところです。
コンカフェの客層を知りたい場合は、どのコンカフェの客層を知りたいのか明確にし、お店のジャンルやコンセプト、地域などを考慮しましょう。コンカフェを絞り、さまざまな角度から考えることで、来店するお客さん像を想像しやすくなるはずです。
お店のジャンルや地域によって異なる
コンカフェの客層は、お店のジャンルや地域によって異なります。
まずはお店のコンセプトを理解することで、どのようなお客さんが来るか想像しやすくなるはずです。さらに、コンカフェがどのエリアにあるのかも客層を掴む手がかりになります。にぎやかなエリアにあれば、客層もおのずとにぎやかな人が集まりやすくなるでしょう。
コンカフェにどのようなお客さんが来るかは、お店のジャンルやコンセプトと、所在地の特性をかけ合わせて考えるとわかりやすいはずです。
コンカフェのジャンルごとの客層
コンカフェのジャンルによって客層は異なります。こちらでは代表的なコンカフェのジャンルとともに、どのようなお客さんが中心となるのかを解説します。
コスプレ系のコンカフェ
コスプレ系のコンカフェでは、キャストがコスプレをして接客します。コスプレには以下のようなものがあります。
- メイド系
- サキュバス・悪魔系
- 学園系
- ファンタジー系
コスプレの種類によって客層も異なります。そのコスプレジャンルが好きなお客さんが集まりやすいです。
ただし、メイド衣装のコスプレで接客をおこなう「メイドカフェ」のように、かつてはオタク系の男性がお客さんとして多く来店するイメージがあったものでも、現在ではカップルで来店したり、女性ひとりで来店したりと、来店する客層が多岐にわたっているケースも珍しくありません。
また、コスプレ文化に強い興味関心がある外国人観光客が訪れるパターンもあるでしょう。
アイドル系のコンカフェ
現役アイドルや、アイドル出身者など、アイドルをテーマにしたコンセプトカフェです。
キャスト自身がアイドル経験者というパターンが多いですが、アイドル好きのキャストが働いている場合もあります。飲食や会話のほか、ライブパフォーマンスなどを提供しているアイドル系コンカフェもあり、ライブを目当てに足を運ぶお客さんも少なくありません。
アイドル系コンカフェの客層は、アイドルが好きな男女が多いです。アイドル全盛期時代が懐かしく感じるおじさん世代のほか、推し活の一環として来店するお客さんもいるでしょう。
ナイトワーク寄りのコンカフェ
ガールズバーやキャバクラなど、ナイトワーク寄りのコンカフェもあります。
前提として、ガールズバー、キャバクラ、コンカフェはそれぞれ異なるお店であり、キャストの仕事内容も違います。しかし、お酒を提供しているコンカフェや、キャストの女の子にドリンクバックがあるようなコンカフェでは、キャバクラやガールズバーのような雰囲気が感じられるかもしれません。
キャバクラやガールズバーなどで遊び慣れている男性や、高いお酒をお気に入りの女の子におろして応援することに楽しさを感じるタイプのお客さんが多いでしょう。そのため、少し年齢層の高いお客様も多くなりがちです。
基本的にはキャバクラやガールズバーが好きだけれど、コンセプトカフェのテーマに魅力を感じて来店するお客さんもいると考えられます。お酒が入るため、全体的ににぎやかな雰囲気の客層になるお店も多いはずです。
男装・メンズ系のコンカフェ
男装・メンズ系コンカフェでは、女性キャストが男装をして接客します。本格的な男装により、本物の男性よりもイケメンなキャストも少なくありません。
男装したイケメンキャストのビジュアル目当てに、癒しを求める女性のお客さんが多く訪れるお店も多いでしょう。
また、ジェンダーレスに楽しめることをコンセプトにしているお店では、女性だけでなく男性のお客さんも来店します。
その他のコンカフェ
コンセプトカフェのジャンルは、多岐にわたります。
たとえば、男装をテーマとしたコンカフェでも「V系男子」「騎士」「着物男子」など細かくジャンル分けされています。
また、本章で挙げたコンセプト以外にもさまざまなテーマを掲げて運営しているコンカフェもあります。以下は、一部の例です。
- ギャル
- お姫様
- 忍者
- シンデレラ
- 動物系
- 文学系
多種多様で、ときには驚くほどニッチなコンセプトを掲げるコンカフェもあります。いずれのコンカフェも、お店がテーマとして掲げる世界観が好きなお客さんが集まってきます。
自分が興味のあるテーマや好きな世界観がはっきりしている人であれば、同様のコンセプトやテーマを掲げているお店で働くことで、共通の趣味をもつお客さんに恵まれやすくなるでしょう。
コンカフェによく来るお客さんのタイプ
コンカフェによく来るお客さんは、大半が男性ですが、女の子が来店することもあります。また、男性とひとことでいっても年代はさまざまです。ほかに、外国人観光客やカップルで来店する人もいます。
おじさん
コンセプトカフェに来るお客さんの多くは、いわゆるごく普通の「おじさん」です。ごく普通のおじさんというのは、40代~60代くらいでどこにでもいるような見た目の男性です。普段は会社員などをして収入も得ており、家庭をもっている男性もいます。
20~30代の男性
コンカフェに来る男性は、おじさんばかりではありません。20代~30代の若い男性が来店することもあります。
ナイトワーク寄りでないコンセプトカフェであれば、キャバクラなどを利用したことがない男性でも気軽に入店しやすいのも若い男性のお客さんが足を運ぶ理由のひとつと考えられます。
20代の若い女の子
20代の若い女の子もコンカフェのお客さんとして来店します。若い女性が1人でコンカフェに来ることも珍しくなく、女の子ひとりでも安心して利用できます。
コンカフェのキャストとは、メイクや服装の話で盛り上がるなど、友達感覚で楽しい時間を過ごしたいと考えている女の子も多いです。
また、コンカフェで働きたいと考えている女の子や、すでに他のコンカフェで働いている女の子が来店することもあるでしょう。
外国人観光客
コンカフェには、外国人観光客が来店することもあります。
日本のポップカルチャーに興味がある外国人観光客もいれば、目新しい体験をしたいという思いから観光の一環としてコンカフェを訪れる外国人観光客もいます。
メディアに取り上げられるような有名なコンカフェであれば、来店する外国人観光客も少なくないでしょう。
言葉の壁が気になるところですが、外国人のお客さん向けに英語のマニュアルが置かれているコンカフェもあります。
マニュアルを見ながら接客したり、スマホの翻訳アプリを使ったりして接客すれば、英語ができなくても外国人のお客さんを楽しませられます。
カップル
カップルでコンカフェに来るお客さんもいます。彼氏・彼女のどちらかがコンカフェ好きな場合や、彼氏・彼女ともに趣味が合って来店している場合があります。
コンカフェは、いかがわしいお店ではないためカップルのデートでも気軽に利用できるのでしょう。
お客さんごとの接客方法
いろいろなお客さんが来ることを考えると、お客さんごとに接客方法を変えたほうがいいのではないかと悩む女の子もいるでしょう。
しかし、お客さんごとに接客方法を変える必要はありません。
コンカフェの接客で大事なのは、お店のコンセプトに沿った接客をすることです。
さまざまな客層のコンカフェで、どのような接客方法を実践すればよいのか解説します。
接客方法はお客さんによって変えなくていい
お客さんによって接客方法を大きく変える必要はありません。
お客さんに合わせて接客方法を変えすぎてしまうと「お客さんを差別している」と捉えられる可能性があります。
お客さんのためを思って接客方法を変えても、かえって失礼に思われたり、不快な思いをさせたりするかもしれません。
接客で大切なのは、どのお客さんにも楽しい時間を過ごしてもらうことです。
平等な接客を提供するためにも、お客さんごとに接客方法を変えることはあえて意識しないほうがよいでしょう。
しかし、接客業であることを考慮すれば、ある程度はお客さんの話に合わせることも必要です。「接客方法を変えなくてよい=自分の好きなように接客すればよい」ではありません。
お店のコンセプトや自分の個性は大事にしつつ、すべてのお客さんが楽しめるような接客を心がけるのがベストです。
コンセプトに沿った接客を心がける
お客さんごとの接客を考えるよりも大事なのは、お店のコンセプトに沿った接客を心がけることです。
各コンセプトカフェには、それぞれテーマなどお店の核となる概念があります。
お客さんは、お店のコンセプトに魅力を感じて来店するため、お店のコンセプトから外れた接客をしていると、お客さんをがっかりさせてしまう可能性が高いです。
また、コンセプトに合っていないキャラで接客していると、お店のキャストのなかでも浮いてしまうかもしれません。
お客さんごとに接客方法を変えることよりも、お店のテーマに合った立ち居振る舞いや接客ができるよう意識しましょう。
客層が良いコンカフェを見分ける方法
客層の良いコンカフェを見分けるには、以下の方法があります。
- お店の所在エリアを調べる
- 口コミを調べる
- 実際にお店へ行く
エリアや口コミを調べる方法は、自宅からでも可能です。働く先として候補に入れているコンカフェについては、エリアも口コミもぜひ調べておきたいところです。
気になるコンカフェがある程度絞れたら、実際にお店へ行ってみることをおすすめします。実際の客層を自分の目で直接確かめる方法が最も確実です。
お店へ行くときは、調べた情報による先入観を捨てて、自分の感覚を大事に「合う・合わない」を判断しましょう。
お店があるエリアの治安を調べる
客層はお店によるところが大きいのはたしかですが、コンカフェの所在エリアによっても異なります。お店のあるエリアに集まる人のタイプを考えると、客層にも見当がつくでしょう。
たとえば、歌舞伎町であればホストやキャバ嬢といったナイトワーク関連の職業に就いている人や、ナイトスポットで遊ぶのが好きなお客さんがコンカフェに来ることもあるでしょう。一方、秋葉原ならアニメやゲームなどオタク文化にどっぷり浸かっているお客さんが多くなるかもしれません。
コンカフェのあるエリアにどのようなスポットがあり、どのような人が訪れやすい場所なのかを調べると、客層を想像しやすいでしょう。
SNSや掲示板でお店の口コミを調べる
口コミがコンカフェの客層を探る手がかりになることもあります。
XやInstagramなどのSNSや、爆サイといった掲示板には、お店を実際に利用したお客さんが感想を書き込んでいることもあります。
また、お客さんだけでなくキャストなどそのお店で働いている人がアカウントを持っていて発信していることもあります。
ほかにも、Googleビジネスプロフィール(※Googleマップでお店を検索すると出てくるお店の情報。営業時間や電話番号などの基本情報の他に、口コミや画像が投稿されていることもあります)に客層の手がかりとなる情報が書き込まれているかもしれません。
口コミがすべて本当とは限りませんが、どのような客層なのか目安になる情報が見つかる可能性があります。気になるコンカフェがあれば、ぜひ調べて目を通しておくとよいでしょう。
実際にお店に行って確かめてみる
実際にお店に行き、自分の目で客層を確かめるのが最も確実といえます。
可能であれば、曜日や時間帯を変えて、複数回行ってみるのがベターです。曜日や時間帯によって、来店するお客さんが異なる可能性もあるためです。
実際に足を運んでみると、SNSなどの口コミから想像していたイメージと異なる場合もあるかもしれません。また、キャストがどのような表情で働いているか見ることも可能です。
客層はもちろん、スタッフとして働けそうかどうかをつかむきっかけとなるでしょう。
コンカフェの実態を知るという意味では、実際に出向くのがベストな方法です。
コンカフェの客層に関するよくある質問
コンカフェにイケメン客は来る?
コンカフェにもイケメン客が来ることはあります。
コンセプトカフェには、モテないタイプの男性がお客さんとして来るイメージがあるかもしれませんが、そうとはかぎりません。イケメンのお客さんが多いとまではいかないにしても、少なからず来店することはあります。
ただし、イケメンのお客さんと付き合えるかどうかは別問題です。お店によってはお客さんとの恋愛を禁止しているコンセプトカフェもあるため、イケメンのお客さんが来店しても彼女になれるようアプローチするのが難しい場合があることをおさえておきましょう。
半グレ(暴力団)のお客さんが来たらどうしたらいい?
半グレ(暴力団)のお客さんが来たときの対応は、店長などマネジメント側のスタッフに任せるようにしましょう。
指定暴力団であれば、暴対法や各都道府県の条例を根拠に退店をお願いしたり警察を呼んだりすることも可能です。しかし、半グレではトラブルが起こってから警察を呼ぶのが現実的な対応となります。
また、身なりや言動から半グレ(暴力団)かどうか判断するのは非常に難しいことです。勘違いから失礼な対応をしてしまうと、お店の評判にもかかわります。
相手が本当に半グレや暴力団なのか、退店をお願いするのか、警察を呼ぶのかといった判断は、慎重におこなうべきです。そのため、店長などお店の責任者に任せたほうがよいでしょう。
もし、お店に従業員用のマニュアルがあればマニュアルに沿って対応するのがベストです。自己判断で勝手な言動をしないようにしましょう。
まとめ
「コンカフェ=オタクっぽい男性が来る」というイメージが先行している人も少なくないかもしれませんが、かならずしもそうとはかぎりません。コンセプトカフェには、それぞれのジャンルやコンセプトに興味関心のあるお客さんが来店します。そのため、客層はコンカフェごとに大きく異なります。
「コンカフェで働きたいけれど、自分と相容れない客層ではないか不安」という女の子は、まずはお店のジャンルやコンセプト、所在地エリアからノリが合いそうかどうかを考えてみましょう。お店のコンセプトへの共感度が高ければ、おのずと客層も自分と合っている可能性が高いです。
いくつか候補となるお店が決まったら、ぜひ一度足を運んで自分の目で客層を確かめてみることをおすすめします。
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