ガールズバーにはさまざまなバックがあり、工夫しだいでは時給以上に稼げる可能性もあります。
バックにはさまざまな種類があるため、ガールズバーで働くならどのように計算されるのか、どう増やしていくことが大切なのか把握したうえで稼ぎましょう。
本記事では、ガールズバーのバックの種類や相場に加え、ドリンクバックなどで給料を稼ぐコツを解説します。
ガールズバーでの収入を上げて効率よく稼ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。
また、以下の記事ではコンカフェのバックに関する情報を紹介していますので、コンカフェにも興味がある方は併せて参考にしてください。
ガールズバーのバックとは?
時給に加えて支給されるボーナスのようなもの
ガールズバーなどのバックとは、決められた時給とは別で支給されるボーナスで、毎月の仕事や売上に応じて発生します。
バックは、ファミリーレストランといった一般的な飲食店にはなく、ガールズバーやキャバクラをはじめとした夜のお店にしかない仕組みです。
バックが発生する条件は、お客さんが自分のために入れてくれたドリンクやフードのほか、指名本数や呼び込み人数で決まるお店もあります。
お店ごとにルールは異なり、ルールに沿ってどんどんバックが発生する条件を満たせば、時給以上に収入を増やせるでしょう。
バックを多くもらえれば効率良く稼げるようになる
バックを多くもらえるよう働けば、長時間シフトに入らなくても効率よく稼げます。
例えば、1杯200円のバックが付くドリンクを1時間に1杯ペースで注文してもらえれば、それだけで時給は200円上がることとなります。
勤務時間が3〜5時間と短くても、お客さんにたくさんドリンクをご馳走してもらえれば、8時間フルで働くよりも日給を増やせるでしょう。
ガールズバーでの収入だけで生活したいと考えているなら、6時間以上勤務して時給だけでなく、バックでの収入も意識して働くようにしましょう。
ガールズバーのバックの種類と相場
ガールズバーのバックにはさまざまな種類があり、種類によって金額の相場や難易度が変わります。
以下からは、ガールズバーでもらえるバックの種類と、その金額相場について解説します。
ドリンクバック
ドリンクバックは、ガールズバーのバックのなかでも基本的なものです。
ドリンクの提供価格は、種類や店舗によって差がありますが、基本的には800〜2,000円ほどで、安いものであればその場のノリで入れてもらえることも多いため、新人でも稼ぎやすいといえます。
また、お店によってドリンクバックの金額は変動しますが、1杯あたり100〜200円が相場です。
気軽にドリンクを入れてもらえる馴染みのお客さんが増えれば、ドリンクバックでどんどん収入を増やせるでしょう。
ボトルバック
ボトルバックはブランデーやシャンパンなど、高級なお酒のボトルが注文されたときに発生するバックです。
ボトルは通常のドリンクよりも単価が高いため、ドリンクバックよりも効率よく稼げるお店が多く、たくさん稼ぐならボトルバックを狙うのも良いでしょう。
バックは、ボトル提供価格の10〜30%ほどで設定されており、ガールズバーでのボトル相場は5,000〜10,000円以上にのぼるものもあります。
そのため、ボトルが1本入れば1回で2,000円以上のバックをもらえるお店がほとんどです。
ただし、単価が高いだけに初めて来るお客さんは注文する可能性はほとんどなく、常連のお客さんでないと注文してもらえないことを覚えておきましょう。
スカウトバック
スカウトバックは、お店の前で看板やビラを持って呼び込みして、お店に興味を持った新規客をお店に連れてきた場合に発生します。
スカウトバックの相場は、お店によりルールが異なり、呼び込み人数で規定のバックをもらえる場合もあれば、呼び込んだお客さんの売上の一定割合がもらえる場合もあります。
そのため、スカウトバックが気になる場合は面接の際に聞いておくことがおすすめです。
なお、キャッチや客引きは法律違反であり、スカウトバックをもらうため強引に通行人をお店に連れて行こうとすれば、通報や摘発を受ける恐れがあるため、注意しましょう。
スカウトバックがあるお店で働く際は、お店の規定を守り呼び込みの範囲内で行いましょう。
フードバック
フードバックは、ドリンクバックなどと同様に、お客さんが店内で注文したおつまみやフードメニューの売上に応じて発生するバックです。
ガールズバーのフードメニューは、フライドポテトや枝豆など簡易的なものが中心で、バックの相場は1品100〜300円ほどと、ドリンクバックと大きな違いはありません。
また、フードバックのシステム自体取り入れていないお店もあるため、どれだけ注文されても給料に反映されない可能性もあります。
バックで少しでも多く稼ぎたい場合は、フードバックがあるか確認のうえお店を選んでください。
指名バック
指名バックは、お客さんから自分が指名されたときに発生するバックで、金額は「1人あたり〇〇円」「指名客の売上の◯%」など、お店によってルールが異なります。
さらに、金額はキャストの売上やお店での評価に応じて変動する場合もあり、お店に貢献しているキャストであれば、高い配分で指名バックを受け取れる点も魅力です。
ただし、ガールズバーではそもそも指名制度がないお店もあります。そのため、指名制度があるかどうか、お店のお客さん向けメニューを確認したり、面接時に質問したりして把握しておきましょう。
バックを含めた給料の計算方法
時給 × 時間 + バック が基本的
バックを含めた給料の計算方法は、よく「時給+バック×時間」と勘違いされることが多いですが、基本的には「時給×時間+バック」という計算方法を採用しているお店が多いです。
数あるお店の中には、独自の方法でキャストの給料を計算しているところもあるかもしれないので、勤務後にトラブルを起こさないためにも、面接の段階で聞いておくのがおすすめです。
それでは、例として「時給×時間+バック」を使って月の給料を計算してみましょう。
時給2,000円 / 週4日・1日5時間働いたとき |
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時給2,000円 × 5時間 × 4日 = 40,000円 40,000×4週間(1か月)= 160,000円 |
ドリンクバック1杯100円 / 1日に5杯頼まれたとき |
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100円 × 5杯 = 500円 500円 × 4日 × 4週間(1か月)= 8,000円 |
上記のようになり、合計した「168,000円」が月の給料となります。
ドリンクバックの管理方法
多くのガールズバーではドリンクバックが導入されており、自分に入れてもらったドリンクの杯数やバックの金額を管理する必要があります。
ここでは、ドリンクバックの管理方法について紹介します。
ドリンクチケットで管理する
ドリンクの杯数を管理する際は、お店がドリンクの注文管理用に作っているドリンクチケットを活用する方法がおすすめです。
お客さんにキャスト用ドリンクをごちそうしてもらったら、受け取ったドリンクチケットに自分の名前と注文を受けたドリンクの種類を記載しましょう。
名前や内容を記載したチケットをスタッフに渡せば、スタッフにミスなく注文内容を伝えられます。
ドリンクの杯数や金額に誤解を生まないよう情報共有できるため、ドリンクチケットがあるお店なら、チケットを活用して管理してください。
タブレットなどで専用ツールを使って管理する
ドリンクバックは、専用アプリやツールを活用して管理するのもおすすめです。
タブレットやスマホを用意する必要がありますが、データで管理すれば、チケットや伝票を紛失する心配がなく、忙しい店内でも手軽に管理できます。
また、紙で管理していると自分で杯数や金額を集計する必要があり、数え間違いなどのミスが起きる恐れもあります。
ですが、タブレットやスマホであれば、杯数をカウントするだけで集計を自動化できるため、管理の手間やミスも減らせるでしょう。
ただし、万が一管理ツールに不具合が生じれば、正しく管理できない恐れがあるため、WEBツールの扱いが苦手なら、紙で管理する方法を検討してください。
紙伝票に注文される度に書き込んでいく
ドリンクバックの杯数や内容は、注文を受け次第、紙伝票に書き込んで行くのもおすすめです。
タブレットなどで管理していたとしても、集計ミスなどによりお店側の管理内容と金額が合わなかった場合、紙伝票の記録内容は証拠として提示できます。
紙伝票への記入がキャストに義務付けられていなかったとしても、メモしておけば万が一に備えられるため、伝票も合わせて活用しましょう。
ドリンクバックをもらうコツ
ガールズバーではドリンクバックをより多くもらうことが、効率よく稼ぐための第一歩です。
ですが、おねだりする方法を知らずに普通に接客しているだけでは、お客さんにドリンクをご馳走してもらえないでしょう。
そのため、ドリンクバックをお客さんからもらうコツとお客さんへのおねだり方法を紹介します。
〇〇記念に乾杯してもいいですか?と話す
最もオーソドックスなおねだり方法が「〇〇記念に乾杯してもいいですか?」と、ドリンクの注文に特別感を出すものです。
お客さんの初来店や自分の誕生日など、お酒で乾杯してお祝いしたい理由付けをすれば、お客さんも気分が盛り上がってドリンクを注文してくれやすくなります。
特定のお客さんに何度も使える方法ではありませんが、1人接客するごとに最低1杯でも記念として注文してもらえれば、ドリンクバックの杯数を格段に増やせるでしょう。
例文 |
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・「〇〇さんとの初めまして記念に、1杯だけ乾杯させてもらえませんか?」 ・「私、今日誕生日なんですけど、記念にお酒(ドリンク)を注文してもいいですか?」 |
お客さんのグラスが少なくなったら聞いてみる
お客さんのグラスが少なくなったタイミングで次の注文を聞けば、自分のお酒はもちろん、キャストドリンクもごちそうしてもらえる可能性が高いです。
そこで、接客しつつお客さんのお酒の残りを随時チェックして、残りが少なくなったタイミングで「次は何を飲まれますか?」と聞いてみましょう。
もちろん、お客さんが「1杯だけ」と決めていた場合は、次の注文を断られる可能性が高いですが、聞くだけであれば不快な思いをさせる心配はありません。
ポイントは、自分がお酒を飲むペースをお客さんに合わせることです。
お客さんより飲むペースが早いと印象を悪くするお客さんもいるため、同じタイミングでお酒がなくなるように調整すれば、自分のお酒を注文するついでにキャストドリンクを入れてもらえるでしょう。
例文 |
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・「もうお酒なくなってきましたね。次、何か飲まれますか?」 ・「(お酒も入って)〇〇さんともっと仲良くなれた気がします。改めて、乾杯させてもらってもいいですか?」 |
笑顔で愛想よく接客して好印象を持たれるようにする
ドリンクバックをもらうなら、絶対に意識するべきなのが、笑顔で愛想よく接客することです。
ガールズバーでは、ドリンクバックをもらうことが最終目標ではなく、自分やお店に通ってもらえるお客さんを増やすことです。
自分を贔屓に通ってくれるお客さんが増えれば、バックで給料が上がるだけでなく、お店からの評価も上がるでしょう。
お店からの評価が上がれば、シフトや待遇面で優遇してもらえる可能性もあるため、努力する価値はあります。
自分を贔屓にしてくれるお客さんを増やすため、お客さんには常に笑顔で愛想の良い女性を目指しましょう。
断られても引きずらない
キャストドリンクをおねだりして断られたとしても、気にしすぎる必要はありません。
お客さんの中には「ガールズバーにのめりこまないようにしたい」「お小遣いに余裕がないからなるべく使いたくない」と考えている人もいます。
また、なかには経済的に余裕がなく、心苦しさを感じながら断っている場合もあるため、「自分に甲斐性がないから断らざるをえなかった」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。
そうしたお客さんにキャストドリンクを無理におねだりすれば、お客さんの機嫌を損ねたり、罪悪感を覚えさせてしまい来店の頻度が下がったりしてしまう恐れがあります。
そのため、一度おねだりして断られたら、引きずらずにお客さんとの雑談に話題を戻してください。
ガールズバーのバックでよくある質問
お酒に強くないとドリンクバックで稼ぐのは難しいですか?
お酒に強くなくても、ドリンクバックで問題なく稼げます。
ガールズバーのなかには、お酒が苦手または飲めないキャストのため、フェイクドリンクやソフトドリンクで対応してもらえる場合があります。
お客さんから見るとお酒を飲んでいるように見せつつ、実際はほとんどアルコールを摂取せずに接客できるため、お店と相談のうえ対応を検討しましょう。
また、多くのお客さんに対応しても飲み潰れないよう、お酒の許容量を把握したうえで飲酒量やお酒の作り方に工夫すれば、お酒に弱くても問題なく働けます。
ソフトドリンクでもバックはありますか?
ソフトドリンクであっても、きちんとドリンクバックは発生するお店がほとんどです。
ガールズバーはキャストの年齢層が若く、法的にお酒が飲めない20代未満の女性が働いている場合も少なくありません。
そのため、未成年の女性でもきちんと稼げるよう、ソフトドリンクでもバックが出て稼げます。
もし、酔っ払ったお客さんに飲酒を強要されそうになっても、未成年やお酒が弱いことをあらかじめ伝えておけば、スタッフに対応してもらえるため、お店と相談のうえ働き方に工夫しましょう。
まとめ
ガールズバーにはさまざまなバックシステムがあり、工夫次第で時給以上に稼げることが魅力です。
なかでもドリンクバックは定番であり、お客さんに注文してもらったキャストドリンクの杯数に比例して給料を増やせるでしょう。
そのためには、常に笑顔でお客様に接し、違和感のない流れでドリンクをおねだりすることが大切です。
バックを増やすことは時給やお店からの評価にもつながるため、ガールズバーで働く際は、ぜひドリンクバックを増やす工夫から始めてみてください。
当サイトでは、コンカフェ・ガールズバーに関する情報を多数掲載しています。コンカフェ・ガールズバーに興味がある方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。