東京・秋葉原を中心に、大阪や名古屋などで急増している「コンカフェ(コンセプトカフェ)」。
近年では、男性客だけでなく、女性客や外国人観光客も行くようになり、注目度が上がっていることから、一度は「コンカフェ」という言葉を耳にしたことがある方が多いでしょう。
本記事では、コンカフェの特徴や種類、楽しみ方について紹介します。
また、ガールズバーやキャバクラとの違いについても分かりやすく解説しているので、コンカフェについて知りたい方やコンカフェで働こうか悩んでいる方もぜひ参考にしてください。
コンカフェ(コンセプトカフェ)とは?
特定のテーマやコンセプトのある飲食店のこと
コンカフェとは、「コンセプトカフェ」の略称で、メイドやアイドルなどの特定のコンセプト・テーマに合わせて、キャストが衣装を着て接客をするカフェ(飲食店)のことです。
そのため、「メイドカフェ」と呼ばれるお店は、「メイド」というコンセプトを持っているお店であることからコンセプトカフェの一種となります。
基本的に多くのお店でお酒を提供している
コンカフェは、名前に「カフェ」と入っているものの、多くのお店ではお酒も提供います。
さらに、お昼だけでなく深夜や翌朝にかけて営業しているお店もあるため、「カフェ&バー」のスタイルが基本となっています。
近年は全国各所に増えてきている
コンカフェ・メイドカフェが誕生したのは今から約20年前です。当時、秋葉原にメイドカフェが生まれ、アキバ文化がメディアに多数取り上げられるようになりました。
知名度が上がった結果、メイドカフェだけに限らずいろいろなコンセプトのお店が登場しています。特に、近年では東京都内だけでなく、大阪、名古屋、福岡といった都市部を中心に急速に増えています。
以下のページで、日本全国にあるコンカフェのおすすめ店舗について紹介している記事をまとめているので、コンカフェ選びの参考にしてください。
男女問わず幅広い層のお客さんが来店する
コンカフェは、近年人気になり、認知度が向上したことから、男性だけでなく、若い女性や外国人観光客も訪れるようになりました。
さらに、数は少ないものの、女性客をターゲットにした「メンズコンカフェ(メンコン)」という新たなジャンルのコンカフェも登場し、脚光を浴びています。
カフェ業態とバー業態の2種類がある
コンカフェには、フードメニューが豊富な「カフェ業態」とお酒の提供がメインとなる「バー業態」の2種類があります。
「初めてコンカフェに行く方」や「オーソドックスなコンカフェの世界観を楽しみたい方」は、カフェ業態がおすすめで、キャストとお酒を飲みながら会話を楽しみたい方は、バー業態のコンカフェがおすすめです。
カフェ業態の特徴
カフェ業態の特徴 |
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・昼から営業開始して日付が変わる前までに閉店 ・ドリンクだけでなく、フードメニューも豊富 ・オムライスにイラストを描くなどの萌え系パフォーマンスがある ・初めてコンカフェに行く方におすすめ |
バー業態の特徴
バー業態の特徴 |
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・夕方から深夜・翌朝にかけて営業している ・食事よりもお酒が中心・女の子にドリンクをあげられる ・○○分飲み放題などの料金システムが基本 ・世界観よりもキャストとの会話を楽しみたい方におすすめ |
キャストとチェキ(写真)が撮れる
コンカフェの最大の特徴として、キャストと「チェキ」が撮影できるオプションがあります。
チェキの金額はお店によって異なりますが、撮影したチェキにはキャストが可愛い落書きとサインを入れてお土産として持ち帰ることができます。
そのため、初めて行った記念やSNSでコンカフェに行ったことを共有したい方は、思い出として頼んでみるのがおすすめです。
コンカフェ(コンセプトカフェ)の種類まとめ
コスプレ系カフェ
コンカフェの最もスタンダードな種類が、コスプレ系カフェです。
元祖であるメイドカフェにはじまり、特定のジャンルのコスプレをした女の子たちが、世界観に合ったキャラクターとして接客を担当します。
コスプレ系カフェの例 |
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・メイドカフェ ・アイドルカフェ ・ナースカフェ ・小悪魔カフェ ・男装カフェ |
動物系カフェ
動物系カフェは、女性キャストが猫や犬、うさぎなどのコスプレをして接客をするお店です。
かわいらしいキャストとの交流を通して、癒しを求める人たちから人気を集めています。
動物系カフェの例 |
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・ドッグカフェ ・猫カフェ ・うさぎカフェ ・馬カフェ ・テディベアカフェ |
コラボ系カフェ
コラボ系カフェには、作品のプロモーションのためにアニメやゲームの世界観をモチーフにしたコラボメニューを提供する期間限定で営業している形式と、キャストがアニメやゲームに登場するキャラクターのコスプレをして接客をする形式の2種類があります。
特に、作品のプロモーションを兼ねたカフェでは、限定のフードやドリンクメニュー、グッズなどを購入でき、店内もコラボ作品をイメージした装飾をしています。
男性に人気の作品もあれば、女性人気が高い作品、さらに子供に人気のキャラクター系のコラボもあり、幅広い年齢層に向けたカフェであることが多いです。
コラボ系カフェの例 |
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・呪術廻戦 ・東京リベンジャーズ ・サンリオキャラクターズ ・名探偵コナン ・ラブライブ!シリーズ |
地雷系カフェ
地雷系カフェはあざとくてかわいいキャストが、セクシーな衣装を着て接客するお店です。
地雷系とは、魅力的でとても可愛らしい外見ながらも、意外な闇の一面を持っているような女性のことです。クラシカルなゴシックメイドのほか、ダークな雰囲気のメンヘラカフェなどがあります。
地雷系カフェ |
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・ゴシックメイド ・メンヘラ ・悪魔 ・量産型 ・病みかわ |
メンズ系カフェ
メンズ系カフェは、王子様や執事などのコスプレをした男性キャストが接客をするお店です。
ただし、ホストクラブとは異なり、キャストによる営業行為や指名制度などはないのが特徴です。そのため、好きなキャストがいても必ずしも毎回接客してもらえるとは限らないです。
メンズ系カフェ |
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・王子様 ・執事 |
コンカフェ(コンセプトカフェ)の楽しみ方
コスプレをしたキャストとの会話で盛り上がる
コンカフェの楽しみ方は、基本的に決められたコンセプト・テーマに沿ったコスプレをしたキャスト(女性)との会話で盛り上がることです。
そのため、日常生活を忘れて、キャストとの共通の話題を探して会話を楽しみましょう。もし、自分から話すのが苦手だったとしても、キャストの女性がリードしてくれるので安心してください。
恥ずかしがらずに世界観に溶け込む
コンカフェは、お店ごとにさまざまなコンセプト・ジャンルに沿って、衣装や雰囲気が作られています。
さらに、キャストの話し方もパフォーマンスの一環として特徴的ですが、自分だけが普通にしていると世界観を壊しかねません。
そのため、自分も恥ずかしがらずに世界観に溶け込むことで、よりコンカフェを楽しめ、キャストにも気持ちよく接客してもらえるでしょう。
自分の好きなコンセプトのお店を探す
コンカフェでより楽しむには、行く前にしっかりとお店の特徴を調べておきましょう。
その日の気分や流れで行ってもいいですが、初めてコンカフェに行く方はある程度調べて、自分の好きなコンセプトのお店を絞っておけば、楽しみやすいです。
以下のページでは、エリアごとのおすすめのコンカフェについて紹介しているので、お店選びの参考にしてください。
コンカフェ・ガールズバー・キャバクラの違い
項目 | コンカフェ | ガールズバー | キャバクラ |
---|---|---|---|
接客スタイル | 各テーブルを回る | カウンター越し | 客の隣に座る |
ノルマ | ✕ | ✕ | 〇 |
平均年齢 | 18~25歳 | 18~25歳 | 18~30歳 |
客層 | 老若男女 | 20~50代の男性 | 30歳以上の男性 |
料金システム | 2,000 ~ 3,000円 | 3,000円 ~ | 5,000円 ~ |
特定のコンセプト | 〇 | ✕ | ✕ |
萌え系コンテンツ | 〇 | ✕ | ✕ |
チェキ撮影 | 〇 | ✕ | ✕ |
キャストが女性 | ✕ | 〇 | 〇 |
連絡先の交換 | ✕ | 〇 | 〇 |
接客スタイルが大きく異なる
コンカフェ・ガールズバー・キャバクラは、お客さんへの接客スタイルが大きく異なります。
コンカフェでは、風営法の影響でキャストがお客さんの隣に座ることは絶対にありませんが、キャバクラは風営法の許可を取っているので、キャバクラ嬢がお客さんの隣に座ってお酒を注いだりすることが可能です。
客層もお店によって変わってくる
コンカフェには、老若男女問わず、若いカップルからおじさんまで幅広い年齢層のお客さんが来店します。
また、日本文化を楽しむ目的で外国人観光客も多く来店するため、接客している中で英語などの外国語の勉強になるという魅力もあります。
ですが、ガールズバーやキャバクラは20代以上の男性が中心で、女性客はほとんどいないのが特徴です。
お店によって連絡先が交換可否が異なる
コンカフェは、基本的にキャストとお客さんの連絡先(LINE)の交換が禁止されていますが、ガールズバーやキャバクラは、営業行為の一環として連絡先交換が可能です。
ただし、交換するかしないかはキャストの自己判断なので、必ず気に入っているキャストと連絡先が交換できるとは限らないです。
禁止しているお店で交換がバレるとペナルティがある
業態に関わらず、キャストとの連絡先交換を禁止している店舗で連絡先交換がバレてしまうと、キャストとお客側双方にペナルティが発生する可能性があります。
例えば、キャストはお店を解雇されたり、お客側はお店を出入り禁止になり、場合によっては罰金を請求される可能性もあります。
コンカフェに関するよくある質問
男性向け
1人で行っても大丈夫?
コンカフェは、男性1人で行っても全く問題ありません。
基本的にコンカフェに来る多くのお客さんは1人が多いため、キャストや他のお客さんから不審な目を向けられることはないです。
キャストの指名はできる?
指名制度を導入するには風営法の許可が必要になりますが、基本的にコンカフェは風営法の許可を取得していないので、特定のキャストを指名することはできません。
ただ、指名制度に代わるシステムとして「推し制度」というものが用意されているお店があります。
推し制度については、以下の記事でくわしく解説しているので参考にしてみてください。
予算はどれくらい必要?
コンカフェのカフェ業態であれば2,000円、バー業態だと3,000円程度あれば楽しめるでしょう。
ただ、チェキやキャスト用にドリンクを注文したりすれば、5,000円以上かかる可能性もあるため、自分の楽しみ方に合わせて持っていく金額を決めましょう。
女性向け
お酒が飲めないと働くのは難しい?
コンカフェは、お酒でなくソフトドリンクも用意されていることが多いので、お酒が苦手な女性でも安心して働くことができます。
また、給料に大きく関わってくる「バック」もソフトドリンクでも発生するため、安心してください。
本当にお客さんに触られずに働ける?
コンカフェは、カフェ業態・バー業態に関わらず、お客さんの隣に座って接客することはないので、触られずに働くことができます。
もし、お店からお客さんの隣に座って接客することを指示されたり、お客さんから強引に身体を触られたなら、すぐに退職するようにしましょう。
時給(給料)の相場はどれくらい?
コンカフェの時給は、基本的に1,000円~2,000円程度に設定しているお店が多いです。
ただし、一部のバー業態のお店では、3,000円以上に設定しているところもありますが、営業時間が深夜~翌朝だったり、衣装の露出が多かったりすることが多いので、注意しましょう。
面接後に体入(体験入店)はできる?
コンカフェは、ガールズバーやキャバクラなどのナイトワークと同様に面接の後などに体入(体験入店)することができます。
そのため、初めてコンカフェで働く方や、本入店する前にお店の雰囲気を確かめたい方は、一度体験入店してみるのがおすすめです。
まとめ
コンカフェは、お店ごとに決められたコンセプトに沿って、キャストが衣装を着て接客をするお店です。フードメニューが充実しているカフェ業態は、昼から夜にかけて営業しており、男女問わず幅広い層のお客さんが来店します。
バー業態は、カフェ業態とは異なり、お酒を中心に提供しますが、キャストが決められたコンセプトの衣装を着て接客するのは同じです。
さらに、コンカフェには、ガールズバーやキャバクラにはない「チェキ撮影」があり、コンカフェ嬢との交流をリーズナブルな料金で楽しめるのが魅力です。
かわいいコスプレを楽しみたい人や、キャストによるコンカフェ独自のサービスを受けたい人におすすめです。
当サイトでは、コンカフェ・ガールズバーに関する情報を多数掲載しています。コンカフェ・ガールズバーに興味がある方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。