コンカフェで働きながら親や配偶者の扶養に入ることは可能なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
夜のお仕事は高収入というイメージがありますが、実際には扶養内で働くことも可能です。
今回は、コンカフェ嬢が扶養に入るための条件やメリット・デメリット、さらに扶養内で働くためのコツについて詳しく解説します。収入を上手に管理して、自分に合った働き方を見つけましょう。
コンカフェ嬢が扶養に入れる条件とは

コンカフェ嬢として働きながら扶養に入るためには、年間の収入が一定額以下である必要があります。
具体的には、「年間収入が103万円以下」という条件を満たす必要があります。これは所得税の扶養控除の基準です。
また、社会保険の被扶養者になるためには「年間収入が130万円未満であり、かつ主たる生計維持者の収入の半分未満」という条件もあります。
この収入には、給料だけでなく、お客様からもらうチップや各種バックも含まれる場合があるので注意が必要です。
コンカフェは日払いや週払いの給与体系が多いですが、扶養の判断は年間の収入で行われるため、月々の収入管理をしっかり行うことが大切です。
収入が基準を超えそうな場合は、早めにシフト調整などの対策を考えましょう。
また、コンカフェは基本的に副業OKの職種になっています。コンカフェを副業として本業がある人、コンカフェを本業として副業をしている場合は、すべての収入を合算した金額が基準以下である必要があります。
中には掛け持ちができない職種もあるので、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
コンカフェ嬢が扶養に入るメリット

扶養に入ることで、保険料や税金の負担がなくなり経済的な余裕が生まれます。
健康面での安心や将来設計のしやすさなど、様々なメリットがあります。以下で具体的に解説していきます。
保険料がかからない
扶養に入ることの最大のメリットは、自分で国民健康保険や国民年金の保険料を支払う必要がなくなることです。
国民健康保険料は地域によって異なりますが、年間で約10万円程度、国民年金保険料は月額約17,000円(年間約20万円)かかります。
扶養に入っていれば、扶養者(親や配偶者)の健康保険や厚生年金に加入することができるため、これらの保険料負担がなくなります。
例えば、親の扶養に入っている場合、親の会社の健康保険証を使用することができ、医療費の自己負担も3割で済みます。
また、扶養に入っていれば、万が一の病気やケガの際にも安心して医療を受けることができます。
コンカフェのような夜間の仕事は体調管理が難しいこともあるため、この点は大きなメリットといえるでしょう。
税金面での負担が軽減される
コンカフェ嬢が扶養に入るもう一つの大きなメリットは、税金面での負担が軽減されることです。年収103万円以下であれば所得税がかからず、住民税も非課税となります。
通常、給与から天引きされる所得税や、翌年に請求される住民税の負担がなくなるため、手取り収入が増えることになります。
特に住民税は金額が大きいため(年収に応じて数万円〜十数万円)、この負担がなくなることは家計にとって大きな助けになります。
また、扶養者側にも税金面でのメリットがあります。親の場合は所得税の扶養控除(年間38万円)が適用され、配偶者の場合は配偶者控除が適用されるため、家族全体での税負担が軽減されます。
将来設計がしやすくなる
扶養に入ることで得られる3つ目のメリットは、将来の計画が立てやすくなることです。定期的な収入に制限があるため、無駄な出費を抑え、計画的にお金を使う習慣が身につきます。
また、扶養内で働きながら、空いた時間を使って資格取得や勉強に充てることもできます。
将来のキャリアアップや転職を考えている場合、この時間を有効活用することで、次のステップに備えることができます。
さらに、親や配偶者の社会保険に加入していることで、将来の年金受給にも影響がありません。
自分で国民年金を納めていない期間が「未納期間」とならないため、将来もらえる年金額に影響がないという安心感があります。
コンカフェ嬢が扶養に入るデメリット

扶養に入ることには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。
扶養内で働くことで収入制限があるため、本来なら得られるはずの収入を抑える必要があるのです。キャリア形成や将来の自立にも影響する可能性があるので、慎重に検討しましょう。
稼げる額が少なくなる
扶養に入る最大のデメリットは、年間の収入を一定額以下に抑える必要があることです。
コンカフェ嬢として働く魅力の一つは高収入を得られる可能性がありますが、扶養内で働く場合は月の収入を約8.5万円(年間103万円÷12ヶ月)以下に抑える必要があります。
特に人気のあるコンカフェ嬢になると、指名やチップで月に20万円以上稼げることもあるため、その場合は収入を大幅に抑えなければならず、機会損失が大きくなります。
また、繁忙期(クリスマスや誕生日など)は稼ぎ時ですが、その時期も含めて年間収入を調整する必要があります。
収入制限があるため、シフトを減らさざるを得ない場合もあり、勤務日数が少なくなれば人気が落ちる可能性もあります。
自分の市場価値と収入のバランスを考慮して、扶養に入るかどうかを判断することが重要です。
キャリア形成に制限がかかる
扶養内で働き続けることで生じるもう一つのデメリットは、キャリアアップの機会が限られることです。
コンカフェでは経験を積むほど接客スキルが向上し、より多くのお客様から支持されるようになりますが、シフトを制限することでその成長の機会が減少する可能性があります。
また、将来的に店舗運営に携わりたい場合や、なりたい職業の為にお金を貯める必要がある場合は、扶養内の働き方では難しいこともあります。
キャリアアップには責任ある立場での経験が必要ですが、扶養内の働き方ではそうした機会が限られるでしょう。
さらに、扶養内で働き続けることで、収入に対する意識が低くなり、自立心が育ちにくいというデメリットもあります。
将来的な経済的自立を考えると、いつまでも扶養に頼ることはリスクになる可能性もあります。
自分の収入管理が煩雑になる
扶養内で働く場合の3つ目のデメリットは、常に収入を管理する必要がある点です。
年間収入が103万円や130万円を超えないように常に計算しながら働くことは、精神的な負担になることもあります。
特に、コンカフェでは日払いやチップなど、収入源が複数あることが多いため、すべての収入を正確に把握するのは容易ではありません。
確定申告の際には、これらすべての収入を申告する必要があるため、日々の収入記録をしっかりつけなければなりません。
また、年末に近づくにつれて収入が基準額に近づいていると、急にシフトを減らさなければならないなど、働き方に制約が生じることもあります。計画的な収入管理ができないと、年度末に慌てることになりかねません。
コンカフェ嬢が扶養内で働く為には?

扶養内で働くためには、シフト調整や収入管理が重要です。
適切な方法を身につけて、無理なく扶養の範囲内で働き続けられるよう工夫しましょう。
シフトを調整する
扶養内で働くための最も基本的な方法は、シフト数を適切に調整することです。年間収入を103万円以下に抑えるためには、月の収入を約8.5万円以下に設定する必要があります。
まずは、自分の時給と平均的なチップ収入を計算しましょう。例えば、時給1,500円のコンカフェで働く場合、月に56時間程度(週に14時間程度)が目安となります。
ただし、これにチップ収入が加わるため、実際のシフト時間はさらに少なくなります。
また、年間を通して収入を平準化することも重要です。繁忙期(12月など)は収入が増えやすいため、その分他の月のシフトを減らすといった調整が必要です。
店舗によってはシフト管理システムで自分の収入状況を確認できる場合もあるので、活用しましょう。
さらに、シフトを減らす分、1回の出勤でより効率的に稼ぐ工夫も必要です。接客スキルを向上させたり、常連客を増やしたりすることで、限られた時間内での収入を最大化することができます。
給与明細を毎月必ず確認する
扶養内で働き続けるためには、毎月の給与明細をしっかりチェックする習慣をつけることが重要です。
明細には基本給やチップ、各種手当などが記載されているので、これらを合計した収入が扶養の範囲内に収まっているか確認しましょう。
特に注意すべきは、年末調整の時期です。年間の収入が予想以上に多かった場合、扶養から外れる可能性があります。
そのため、9月頃には年間収入の見込みを計算し、必要に応じてシフトを調整することをおすすめします。
また、給与明細とは別に、自分で収入管理表を作成することも効果的です。エクセルやスマホのアプリを使って、日々の収入(基本給・チップ・手当など)を記録しておくと、年間の収入見込みが把握しやすくなります。
さらに、複数の店舗で働いている場合は特に注意が必要です。それぞれの店舗からの収入を合算した金額が扶養の範囲内に収まっているか、必ず確認しましょう。
収入管理アプリを活用する
扶養内で働くコンカフェ嬢にとって、収入管理アプリの活用は非常に効果的です。最近は無料で使える家計簿アプリも多く、収入の記録や分析が簡単にできます。
特におすすめなのは、収入カテゴリを「基本給」「チップ」「バック」などに分けて記録できるアプリです。
日々の収入をその場で入力することで、月間・年間の収入状況がリアルタイムで把握できます。
また、グラフ機能を使えば、収入の推移も視覚的に確認できるため、扶養の限度額に近づいているかどうかが一目でわかります。
さらに、クラウド同期機能があるアプリを選べば、スマホが変わっても記録が失われる心配がありません。また、パスワードロック機能があれば、収入データのプライバシーも守られます。
こうしたアプリを活用することで、「気づいたら扶養の限度額を超えていた」というリスクを回避できるだけでなく、自分の収入パターンを分析して、より効率的な働き方を見つけることも可能になります。
コンカフェ嬢が扶養を外れたらどうなる?

扶養を外れると、保険や税金の負担が増えます。また家族に内緒にしていた場合はバレるリスクも。
メリットとデメリットを理解して、自分に合った選択をしましょう。
自分で保険料を納める必要がある
扶養から外れた場合の最大の変化は、自分で健康保険料や年金保険料を支払う必要があることです。国民健康保険と国民年金に加入する場合、合計で年間約30万円程度の負担が発生します。
健康保険料は収入や住んでいる地域によって異なりますが、月に約8,000円〜15,000円程度かかります。
また、国民年金保険料は月額約17,000円(令和7年度)です。これらの保険料は自分で納付手続きを行う必要があります。
特に注意が必要なのは、扶養から外れた月からすぐに保険料の支払い義務が発生することです。例えば、10月に収入が扶養の限度額を超えた場合、11月分からの保険料を自分で納める必要があります。
手続きが遅れると、後から一括で請求されることもあるため、収入が増えたと感じたらすぐに手続きを検討しましょう。
また、扶養から外れると、医療費の自己負担割合が変わることはありませんが(3割負担のまま)、保険証が変更になるため、病院での手続きが必要になります。
親に内緒にしていたらバレる可能性がある
コンカフェ嬢として働いていることを親に内緒にしている場合、扶養から外れることで家族にバレる可能性がある点に注意が必要です。
扶養から外れると、親の会社から「被扶養者資格喪失通知」が送られてくることがあります。
また、親の税金関係の書類にも影響が出ます。確定申告や年末調整の際、これまで適用されていた扶養控除が受けられなくなるため、親が「どうして扶養控除が受けられなくなったのだろう」と疑問に思う可能性があります。
さらに、国民健康保険や国民年金の加入手続きに関する書類が自宅に届くこともあります。親と同居している場合は特に、これらの郵便物が親の目に触れる可能性が高いでしょう。
もし、コンカフェでの仕事を内緒にしたいなら、親元を離れて一人暮らしをするか、扶養の範囲内で働き続けるかを検討する必要があります。また、扶養から外れる前に、家族に対して状況を説明しておくことも一つの選択肢です。
確定申告が必要になる
扶養を外れるともう一つ重要なのは、確定申告が必要になることです。年収103万円を超えると所得税がかかり始め、確定申告の義務が生じます。
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間に行う必要があります。
確定申告では、1年間の収入と経費を計算し、納めるべき税金を確定させます。コンカフェ嬢の場合、衣装代やメイク用品、交通費などを経費として計上できる可能性がありますが、正確な記録と領収書の保管が必要です。
確定申告を行わないと、後から追加の税金を請求されたり、最悪の場合は脱税とみなされて罰則を受けたりする可能性もあります。
税務署のホームページや確定申告会場で相談できるサービスもあるので、初めての場合は積極的に活用しましょう。
また、確定申告をすることで、所得に応じた社会保険料の計算も正確に行われるため、適正な負担で済むというメリットもあります。
住民税の支払いが発生する
扶養を外れると、住民税の支払いも発生するようになります。
住民税は前年の所得に基づいて計算され、翌年の6月から翌々年の5月までの1年間で支払います。年収によって金額は変わりますが、おおよそ所得の10%程度が住民税として課税されます。
例えば、年収150万円の場合、約10万円程度の住民税がかかると考えておくとよいでしょう。支払い方法は、普通徴収(自分で納付書を使って支払う)と特別徴収(給与から天引き)の2種類があります。
コンカフェ嬢として働く場合は、普通徴収になることが多いため、自分で納付書を使って支払う必要があります。
住民税の請求は、扶養を外れた翌年の6月頃から始まります。例えば、2025年に扶養を外れた場合、住民税の支払いは2026年6月頃から始まります。急に大きな金額を請求されて慌てないよう、あらかじめ準備しておくことが大切です。
また、住民税の滞納は信用情報に影響する可能性もあるため、確実に支払うことが重要です。将来的にローンを組む際などに不利になる可能性があります。
まとめ:コンカフェでガッツリ稼ぐなら扶養を外れても良い!
コンカフェ嬢として働く際、扶養内で働くか、扶養を外れてガッツリ稼ぐかは、自分のライフスタイルや将来設計によって選ぶべき道が異なります。
扶養内なら保険料や税金の負担が少なく済みますが、収入は制限されます。一方、扶養を外れれば収入の制限なく働けますが、その分保険料や税金の負担が増えます。
特に若いうちは、将来のキャリアのために思い切ってガッツリ稼ぐ選択も価値があります。高収入を得ることで貯金ができ、自立した生活や将来の夢に向けた投資も可能になるでしょう。
また、扶養を外れて自分で保険や税金の手続きを行うことは、社会人としての自立にもつながります。
最終的には、自分が何を優先したいかをしっかり考えて判断することが大切です。いずれの選択をする場合も、収入管理をしっかり行い、将来を見据えた働き方を心がけましょう。
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