コンカフェで働くうえで、まず気になるのが「お客さんは何て呼べばいいの?」ですよね。メイド系のお店の「ご主人様」「お嬢様」は定番ですが、学園系やファンタジー系では、呼び方に迷ってしまいますよね……。
ですが、コンカフェのお客さんの呼び方は、お店のコンセプトによって決まっているので、ポイントさえ押さえれば難しくありませんよ。
この記事では、コンカフェでのお客さんの呼び方をコンセプト別に紹介するとともに、お店でのお客さんの呼び方までまとめました。初めてのお仕事でも自信を持ってお客さんをお迎えできるよう、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
コンカフェでお客さんの呼び方が決まっている理由

コンカフェによってはお客さんの呼び方をしっかり決めている場合があります。まずは、コンカフェではお客さんの呼び方が決まっている理由について紹介します。
世界観に没入してもらえるから
コンカフェはお店ごとにテーマやコンセプトを決めて、お店全体でオリジナルの世界をつくっているのが特徴。お客さんはその世界を楽しむために来店してくださるので、言葉づかいや呼び方も世界観を作り上げるうえで大切なんです。
お客さんの呼び方は世界観をつくる大事な演出のひとつ。コンカフェ嬢が役になりきって呼べばお店全体の雰囲気もグッと高まり、お客さんに「また来たい」と思ってもらいやすいでしょう。
「お客さん」よりも距離感を縮められるから
「ご主人様」「お嬢様」「先輩」といった呼び方は、お客さんをお店の物語の登場人物として迎えるスタイル。
「お客さん」と呼びはどこでも使える便利な呼び方ですが「お客さん」では「店員と利用者」の関係もはっきり出るので、コンカフェでは距離を感じられてしまいますよね……。
役を通して呼べばお客さんに特別感を覚えてもらえるので、コンカフェ嬢との会話もスムーズに弾ませられますよ。
コンセプトに沿った呼び方は、お客さんとの心の距離をぐっと近づけてくれる魔法の言葉なんです。
コンカフェの基本のお客さんの呼び方まとめ

コンカフェでのお客さんの呼び方は「ご主人様」「お嬢様」が定番ですが、ほかにもお客さんの特徴やコンセプトによって、呼び方は柔軟に変わりますよ。ここでは、コンカフェでのお客さんの呼び方をコンセプト別にチェックしましょう。
男性のお客さんは「ご主人様」
ご主人様は、男性のお客さんに使うコンカフェの定番の呼び方。特にメイド系のお店で多く使われていて、お店をお屋敷に見立て、お客さんをそこへ帰宅する主として迎えるのがキホンの流れですね。
来店されたときは「いらっしゃいませ」ではなく「おかえりなさいませ、ご主人様」と声をかけ、お帰りのときは「いってらっしゃいませ、ご主人様」とお見送りするお店が多いでしょう。
来店を「ご帰宅」、退店を「お出かけ」と表現するお店も多いので、あわせて覚えておくとスムーズですよ。
女性のお客さんは「お嬢様」「おじょ」
コンカフェに訪れた女性のお客さんは「お嬢様」と呼ぶのが一般的。メイド系のお店なら「おかえりなさいませ、お嬢様」と声をかけて迎えます。会話やコンカフェ嬢同士のやりとりでは短く「おじょ」と呼ぶお店もあるでしょう。
女性が働くコンカフェのなかにも女性客が気軽に楽しめるお店は多く、お嬢様といった呼び方も把握しておけば接客の幅も広がりますよ。
女性のお客さんにも安心して楽しんでもらえるように、やわらかく明るい声かけを意識してくださいね。
コンカフェでは女性をターゲットとしたお店も少なくありません。女性のお客さんが通いやすいお店について知りたい方は、こちらもぜひチェックしてみてください。
年配のお客さんは「旦那様」「奥様」と呼ぶお店も
お店によっては、年配のお客さんに「旦那様」「奥様」といった呼び方をするお店も。ご主人様やお嬢様より少し落ち着いた響きで、大人なお客さんへの敬意もしっかり伝わる呼び方ですね。
ただし、年齢によって呼び分けるかどうかはお店の方針によって違い、全員をご主人様やお嬢様で統一しているお店も。
見た目だけで年齢を判断するのは難しいので、迷ったときはお店のルールに合わせましょう。
黒服(ボーイ)や先輩のコンカフェ嬢に「年配の方は何とお呼びしますか?」と聞いておけば、当日もスムーズに接客できますよ。
コンセプトがはっきりしているお店でのお客さんの呼び方一覧表
コンカフェはメイド系のほかにも、学園系やファンタジー系・ナース系などたくさんのコンセプトがあります。お店によって世界観が違うので、コンセプト別の代表的な呼び方についても知っておきましょう。
| コンセプト | 主な呼び方 | 世界観のポイント |
|---|---|---|
| メイド系 | ご主人様(男性)・お嬢様(女性) | お屋敷に帰宅する設定 |
| 学園系 | 先輩・先生など | 学校の先輩と後輩の関係 |
| 戦国系 | お館様(男性)・姫様(女性)など | お城に仕える設定 |
| ファンタジー系 | 勇者様・マスター・お姫様など | 物語の世界の住人としてお迎え |
| ナース系 | 先生・〇〇さん(名前)など | 病院を舞台にした設定 |
| アイドル系 | プロデューサーなど | アイドルを支える立場でお迎え |
先輩やプロデューサーのように、男女どちらにも使いやすい呼び方があるお店も。ただし、ここで紹介した呼び方はあくまでも代表例で、お店によって独自の呼び方が用意されているケースもありますよ。
働くときはお店ごとの呼び方を入店時にしっかりチェックして、本番も自信を持って接客してくださいね。
シーン別!コンカフェでお客さんの呼び名を使い分けるコツ

基本の呼び方を覚えたら、次は場面に合わせた使い分けにチャレンジしましょう。同じお店でも、初めて来店されたお客さんと何度も通ってくださるお客さんでは、ちょうどいい接し方が少し変わりますよ。
ここでは、コンカフェでのお客さんの呼び方を使い分けるポイントについて紹介しますね。
初来店のお客さんには店のルールどおりに呼ぶ
初めて来店したお客さんには、お店で決められている呼び方をそのまま使うのがキホン。初来店のお客さんは、コンセプトの世界観を楽しみにしてくださっている方が多いので、ルールどおりの呼び名で迎えるのが喜ばれるでしょう。
お名前もまだ分からない段階なので「おかえりなさいませ、ご主人様」といった、決まった呼び方と挨拶をセットで伝えるとスムーズです。
明るくはっきりした声と笑顔を意識するだけで、初めてでも安心して過ごしてもらえますよ。
常連さんや名前を知っているお客さんの呼び方
何度も来てくださる常連のお客さんとは、少しずつ距離が近づいているからこそ、まずはお店のルールをチェックしましょう。常連のお客さんは名前で呼んでよい決まりがあるなら、名前を添えるのも方法のひとつです。
大切なのは、お店のルールの範囲内で、お客さんを特別に思っている気持ちを伝える姿勢。
呼び方を変えなくても「いつも来てくれてありがとう」「今日はどんなお話をしましょうか?」といった気持ちは伝えられるので、お店にも確認しながらそのお客さんにぴったりな呼び方を考えてみてくださいね。
団体・グループ客で来店したお客さんの呼び方
友だち同士や会社の仲間など、団体のお客さんが来店されたときは、全員が楽しめる呼び方を心がけましょう。男性と女性が混ざっているなら男性にはご主人様、女性にはお嬢様と、それぞれの呼び方でお迎えするのがキホン。
そのときは、一人ひとりと目を合わせて声をかけるのがポイントです。
代表の方だけを呼んでしまうと、ほかのお客さんに疎外感を与えてしまいかねないからこそ、目を合わせて話すほか、お客さんそれぞれに平等に声をかける姿勢を大切にしてくださいね。
お客さんから「名前で呼んで」と言われたら?
お客さんから「名前で呼んでほしいな」とお願いされたときは、お店での呼び方ルールをチェックしましょう。仲よくなったお客さんを名前で呼んでよいお店なら、お客さんの希望に沿った呼び方に変えるのも選択肢のひとつです。
ただし、お店のルールから名前呼びが禁止されているときは、お店のコンセプトに沿ってやわらかく断りましょう。「ご主人様って呼べるのは、ここだけの特別ルールなんですよ」など、世界観を大切にした言い回しを意識すれば、スムーズに伝えられます。
その場で判断が難しいときは「ちょっと確認しますね」とお店に相談するなど、無理にその場で自己判断する必要はありませんよ。
コンカフェ嬢同士で使うお客さんの呼称・用語

コンカフェには、コンカフェ嬢同士の会話で使うお客さんの呼び名もさまざま。お客さんに直接使う呼び方とは別のものなので、意味を知っておくと先輩との会話もグッと理解しやすくなるでしょう。
ここでは、コンカフェ嬢同士だけで使うお客さんの呼び方や用語について紹介します。
好意的な呼び方|オキニ・太客・神客
コンカフェ嬢から見て、お金の使い方や店内での過ごし方が好印象なお客さんを「オキニ(お気に入り)」「太客」「神客」と呼ぶのは定番。「あのお客さんは〇〇ちゃんのオキニだよ」といった使われ方がされ、ほかのコンカフェ嬢が担当するお客さんを把握するうえでも役立ちますよ。
特に「太客」はお店にたくさん通って売り上げにも大きく貢献してくれるお客さん、「神客」は売り上げ面だけでなくお店での過ごし方も紳士的で気遣いがあるなど、人柄も好印象な方に使われるケースが多いでしょう。
どちらもコンカフェ嬢にとって好印象な方を指す呼び方ですが、お客さんの前で使えば世界観が崩れたり、ほかのお客さんにイヤな思いをさせたりしてしまいます。使う場所には気をつけてくださいね。
来店時間別の呼び方|鍵開け・鍵閉め
来店のタイミングによって、お客さんを呼び分ける呼び方も。
「鍵開け」は、お店がオープンして最初に来てくれたお客さん。お店によってはコンカフェ嬢個人が出勤して最初に会ったお客さんや、働き始めて初めてチェキを撮ってくれたお客さんを指すケースもありますよ。
反対に「鍵閉め」は、その日の一番最後まで一緒に過ごしてくれたお客さん。お店によっては、限定ボトルやその日用意していたフード・ドリンクの最後の1点を注文してくれたお客さんを指すところも。
最初と最後に来てくださるお客さんは、コンカフェ嬢にとって印象が残りやすいからこそ、呼び方でも区別されやすいんです。
注意が必要な呼び方|オキラ・痛客・ガチ恋(リアコ)
コンカフェ嬢として、慎重に扱いたいお客さんの呼び方も。その代表例が「オキラ」「痛客」「ガチ恋」といった呼び方ですね。
「オキラ」はオキニの反対で、苦手に感じているお客さんを指す呼び方。「痛客」は、ほかのお客さんやコンカフェ嬢が困る言動を繰り返すお客さんをお店で共有するために使われるケースもありますよ。
そして「ガチ恋」「リアコ」は、コンカフェ嬢に本気の恋愛感情を持っているお客さんを指す呼び方。
どれも先輩から「あの方は気をつけてね」と共有されるときに使われるので、先輩からのアドバイスをスムーズに理解するうえでも役立つでしょう。
お客さんに聞かれない場所・言い方に配慮しよう
コンカフェ嬢同士で使う呼び方をお客さんの前で使うのは避けましょう。お客さんにお店での呼び方が聞こえれば、世界観が崩れたり、お店の裏で悪口を言われていると受け取られたりしかねません……。
どうしてもフロアで連絡を取り合う必要があるときは、お客さんの名前や接客中に使う呼び方など、聞こえても問題ない呼び方に変えましょう。
使いどころを意識するだけで、プロの接客に一歩近づけるはずです。
コンカフェ嬢として働くなら知っておきたいお店のマナーやルールについてもっと詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
コンカフェのお客さんの呼び方に関するよくある質問

お客さんの呼び方については、働き始める前にいろいろな疑問が出ますよね……。ここでは、新人コンカフェ嬢さんに特に多い質問をピックアップして、答えをまとめました。
コンカフェでそのまま「お客さん」と呼んでもいい?
お客さんの呼び方はお店のコンセプトに合ったものを選びましょう。もちろん「お客さん」といった呼び方も間違いではありませんが、世界観をより引き立たせたいのであれば、「ご主人様」「お嬢様」をはじめとしたお店のテーマに沿った呼び方がおすすめです。
ただし、お店によっては親しみやすさを大切にして、カジュアルな呼び方を認めているケースも。
まずは入店時に、そのお店でどう呼ぶのが基本なのかを確認して、ルールに沿った呼び方や接客方法を守るのが大切です。
男性か女性か分からないお客さんは何と呼べばいい?
見た目だけで男性か女性かを判断するのは難しいときは、性別を問わず使える呼び方を意識的に使いましょう。学園系なら「先輩」、アイドル系なら「プロデューサー」など性別を問わず使える呼び方もありますよ。
メイド系など呼び方が男女ではっきり決まっているお店なら、最初は「お席へ案内いたしますね」と呼び名を使わず声をかけて、会話するなかで性別を判断するのもひとつの方法。
焦らずに笑顔で対応すれば、お客さんに失礼のない接客を目指せるでしょう。
お客さんの呼び方を忘れたらどうすればいい?
働き始めたばかりだと、緊張して呼び方がすぐに出てこないケースもありますよね……。そんなときは慌てずに、まずは笑顔で「おかえりなさいませ」と挨拶をして、気持ちを落ちつけましょう。呼び名はあとから黒服や先輩にそっと教えてもらえば問題ありませんよ。
お店のサポートを頼りつつ、自分でもお客さんの名前を忘れないようメモをつける習慣も大切です。
習慣づけて1人ずつ丁寧にお客さんの名前を覚えれば、少しずつ対応できるお客さんの数も増やせるでしょう。
まとめ:コンカフェでは世界観に合った方法でお客さんを呼ぼう
コンカフェのお客さんの呼び方は、お店のコンセプトによって決まっているのがポイント。メイド系ならご主人様やお嬢様、学園系なら先輩など……世界観に合った呼び名を使えば、お客さんに特別な時間を届けられますよ。
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