ガールズバーの「キープボトル」の仕組みや相場は?売上に変える提案テクニックも解説

沢山ならんだ洋酒のボトル
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ガールズバーで働き始めてから、「キープボトルってどういう仕組みなんだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。キャバクラではよく耳にするキープボトルですが、ガールズバーでの扱いはお店によって様々で、実は導入していないお店もあるのです。

この記事では、キープボトルの基本的な仕組みや料金相場、お客様がボトルを入れたくなる心理、さらには売上につながる提案テクニックまでまとめてお伝えします。接客のレベルアップや常連様づくりに役立てたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ガールズバーの「キープボトル」の仕組み

何も書かれていないネームタグ

ガールズバーで働くうえで、キープボトルの仕組みを正しく理解しておくことはとても大切です。「なんとなく知っている」状態のまま接客を続けると、お客様に正確な説明ができなかったり、提案のタイミングを逃してしまったりします。勤務前に、キープボトルの仕組みや、他業態との違いをしっかり押さえておきましょう。

注文したお酒を次回まで取っておけるサービス

キープボトルとは、お客様が1本単位で購入したボトルを飲み切れなかった場合に店舗で保管し、次回以降の来店時にそのボトルを続けて飲めるサービスです。

グラス注文では来店のたびに1杯ずつ料金が発生しますが、ボトルを1本購入しておくと、グラス単価よりも割安な価格でお酒を楽しめます。お客様にとっては「また来れば続きが飲める」という楽しみが生まれ、お店にとっても一度にまとまった売上が立ち、双方にメリットがあるのです。

ボトルには名前のタグが貼られ、お客様専用として管理されるのが基本。「〇〇様のボトル」として棚に並べられているシーンをイメージするとわかりやすいかもしれません。

キャストにとっては、単なるサービスの一つとしてとらえるよりも、お客様との関係を深めるきっかけとして活用できるサービスです。ボトルを入れてくれたお客様がまた来店してくれる可能性が高まり、その方のボトルを覚えておけば会話のネタにもなります。仕組みをきちんと理解したうえで、上手に接客に活かしましょう。

キープ期間の目安

キープボトルには、お店によって保管期限が設けられているのが一般的です。その期間内に来店してボトルを消費しなければ、期限切れで処分されてしまうケースが多いため、お客様に正確に伝えるようにしましょう。

期間の目安としては、1か月から3か月程度のお店が多い傾向があります。ただし、これはあくまで目安であり、お店の方針によって2週間という短めの設定もあれば、半年近く保管してくれる場合もあります。働いているお店のルールを事前にしっかり確認しておきましょう。

キープ期間が短いほど、お客様は来店頻度を上げなければボトルを使いきれなくなります。そのため、期間の短いお店では再来店を自然に促しやすい反面、プレッシャーを感じてしまうお客様も。お客様の負担を踏まえて、案内の仕方を工夫する必要があります。

「次はいつ頃来られる予定ですか?」といった会話のなかでさりげなく期限を伝えると、押しつけがましくなく自然に伝わりやすいでしょう。期限の伝え方ひとつで、お客様が感じる印象はずいぶん変わります。

キャバクラやスナックとの共通点と違い

キープボトルはキャバクラやスナックでも広く使われているサービスですが、ガールズバーとは細かい点でいくつかの違いがあります。まず共通点として挙げられるのは、購入したボトルをお店で管理し、次回以降の来店時に利用できるという基本的な仕組みです。どの業態でも「またここに来る理由」を作るためのサービスとして機能しています。

一方で、キャバクラでは高額なシャンパンや希少な銘柄のウイスキーをキープするケースが多く、ボトル1本の価格帯もかなり幅広いのが特徴です。専属のキャストや指名制度と組み合わせ、太客づくりの重要な手段として活用されています。

ガールズバーでは、飲み放題プランが主流のお店が多く、キャバクラやスナックほどキープボトルの文化が定着していない場合がほとんどです。ただし、ボトルを置いているお店ではこれらの業態と同様の仕組みで運用されているため、基本的な考え方は共通しています。

ガールズバーにキープボトルがないお店が多い理由

WHY?と書かれた紙のパズル

キープボトルの仕組みがないガールズバーも珍しくありません。導入していないお店には、それなりの理由があるのです。ここでは、ガールズバーにキープボトルがないお店が多い背景を解説します。

ボトルを保管するスペースが少ない

ガールズバーはキャバクラと比べて店舗の規模が小さいケースが多く、バックヤードや棚のスペースに限りがあります。

キープボトルを導入するためには、お客様ごとにボトルを分けて管理できる保管スペースが必要です。数本程度であれば問題ありませんが、常連様が増えてボトルの数が多くなると、保管場所が確保できなくなってしまうのが現実です。

また、ボトルには名前のタグをつけて管理する必要があるため、作業の煩雑さも導入へのハードルになります。小規模なお店では、スタッフの人数も限られているため、管理にかかる手間を考えて導入を見送るオーナーも多いのです。

スペースの問題は、キープボトルを導入したくてもできない最も現実的な理由のひとつといえます。

飲み放題プランと相性が悪い

ガールズバーの多くは飲み放題プランを設けており、「時間内であれば何杯でも飲める」という料金体系を採用しています。この飲み放題プランとキープボトルは、相性があまりよくないのが実情です。

飲み放題プランが適用されているお客様は、追加でボトルを注文する必要性を感じにくい状況にあります。すでに料金を払っているのに、さらにボトル代を出すメリットが見えにくいのです。

そのため、飲み放題プランを主力にしているお店では、キープボトルを購入してもらうことがそもそも困難導入しても使われないまま棚に眠ってしまうケースが起こりやすいのです。

導入のメリットが薄ければ、管理の手間だけが増えてしまいます。飲み放題を軸にしているお店がキープボトルを用意しない判断をするのは、経営上の合理的な理由があるといえるでしょう。

新規客中心の店舗では優先度が低い

キープボトルは、何度もお店に通う常連様との関係のなかで生きるサービスです。そのため、リピーターよりも新規客の集客を重視しているお店では、キープボトルの優先度が自然と低くなりがち

特に駅近や繁華街の立地で、毎日多くの新規のお客様が来るようなお店では、常連様を育てるよりも短期的な売上を積み重ねるスタイルのほうが合っている場合があります。

また、新規客が多い環境では、初回来店のお客様にいきなりキープボトルを提案するのは難しく、制度そのものを活用しにくいもの。そうした背景から、キープボトルという選択肢がそもそも視野に入らないお店も少なくないのです。

キープボトルの料金相場は?

価格を意味するブロックが置かれている

実際にキープボトルを提案する前に、料金の目安を把握しておきましょう。お客様に「だいたいどのくらいですか?」と聞かれたときにすぐ答えられるよう、銘柄ごとの相場感を頭に入れておいてくださいね。

焼酎

ボトルキープを導入しているガールズバーでは、焼酎は比較的注文されやすいお酒のひとつです。飲みやすく、水割りやソーダ割りなどアレンジのきく飲み方が多いため、幅広い世代のお客様に好まれる傾向があります。

料金の相場は、4,000円〜10,000円前後が一般的です。銘柄によって価格帯は変わりますが、手ごろなものであれば5,000円以下で提供しているお店もあり、初めてキープボトルを入れるお客様にもすすめやすい価格帯といえます。

芋焼酎や麦焼酎など種類によって風味が大きく異なるため、お客様の好みを事前に把握しておくと、より的確な提案ができます。「どのくらいの濃さがお好きですか?」といった一言を会話に添えるだけで、提案がぐっと自然になりますよ。

ウイスキー

ウイスキーは、焼酎と並んでキープされやすいお酒です。ハイボールや水割りで気軽に楽しめるため、特に30代以上の男性のお客様に選ばれやすい傾向があります。

料金の相場は、6,000円〜15,000円前後が目安です。スタンダードな銘柄であれば8,000円前後で対応しているお店が多く、希少銘柄やプレミアムラインになると2万円を超えるケースもあります。

ウイスキーは、ブランドへのこだわりが強いお客様が多いお酒です。「いつもどの銘柄を飲まれますか?」と好みを聞いておくと、次回の提案や会話のきっかけにもつながりやすくなります。お客様の好きな銘柄を覚えておくと信頼や特別感につながるので、ぜひ意識してみてください。

ブランデー・日本酒

お店によってはブランデーや日本酒をキープボトルのラインナップに含んでいる場合もあります。

日本酒は銘柄によって価格差が大きく、手ごろなものから高価なものまでさまざまです。焼酎やウイスキーほど一般的ではありませんが、お客様の好みに合わせて案内できると差別化につながります。

【番外編】シャンパン

シャンパンは、誕生日や記念日など特別な場面で注文されやすく、ガールズバーのなかでも華やかな売上を作るアイテムのひとつです。ただし、シャンパンは「抜きもの」と呼ばれ、その日のうちに飲み切るのが基本のため、キープボトルとは異なる扱いになります。

料金の相場は店舗によって大きく異なり、5,000円〜数万円と幅広く、銘柄やサイズによって差があります。スタンダードなものであれば8,000円〜12,000円前後で提供しているお店が多いですが、有名ブランドのマグナムボトルになると10万円を超えるケースもあります。

都心店と郊外店で変わる

同じ種類のボトルでも、お店のエリアによって価格設定に差があります。

都心のガールズバーでは、客層の購買力が高いため、ボトルの定価自体が郊外よりも高めに設定されているケースが多いです。新宿や渋谷、六本木などの繁華街に集中するお店では、焼酎でも1万円前後、ウイスキーは1万5,000円以上というお店も珍しくありません。

一方、郊外や地方では、比較的リーズナブルな価格設定にしているお店が多くあります。同じ銘柄でも、都心店と比べて価格が控えめになっている場合があるでしょう。

お客様に料金を伝えるときは、あくまで自分のお店の価格表をもとに案内するのが基本です。エリアによって相場が変わることを頭に入れておくと、転職や掛け持ちをした際にも混乱せず対応できますよ。

お客様がキープボトルを入れたくなる3つの心理

白いハートの紙の中に一つだけ赤いハート

お客様がキープボトルを入れる背景には、それぞれの理由や心理があります。その気持ちを正しく理解できると、提案のタイミングや言葉の選び方が自然と上手になるはずです。

グラス注文よりお得に飲みたい

キープボトルを入れるお客様の多くが最初に意識するのが「コスパ」です。グラスで1杯ずつ注文するより、ボトルを1本まとめて購入したほうがトータルで安くなるという計算が働きます。

例えば、ハイボールが1杯800円の場合、10杯飲めば8,000円です。同じウイスキーのボトルが7,000円であれば、10杯以上飲む見込みがあるなら明らかにお得。「どうせまた来るなら、先にボトルを入れておくほうが賢い」という発想が、キープボトルの購入につながります。

このようなお客様の心理を踏まえておくと、「グラスよりお得ですよ」という提案が刺さりやすくなるのです。数字を使ってお得感を視覚的に伝えると、お客様の背中をうまく押せますよ。

「自分専用ボトル」で特別感を味わいたい

お客様がキープボトルを入れる理由には、お得さだけでなく「特別扱いされたい」という気持ちも大きく関わっています。

自分の名前が書かれたタグが貼られたボトルが棚に並ぶと、「このお店に自分の居場所がある」という感覚が生まれるものです。来店したときに「〇〇様のボトル、お持ちしますね」と声をかけてもらえると、「ここでは自分を理解してもらえる」という安心感や優越感につながります。

こうした特別感は、お客様がそのお店やキャストを好きになるうえでとても重要な要素です。キープボトルは、ただお酒を保管するだけでなく、「このお店の常連である」というポジションをお客様に与えるサービスといえます。

また来る理由になる

キープボトルを注文するお客様には、「飲みきらないと損をする」という心理的な動機もあります。ボトルが棚に残っているかぎり、お客様は自然と「また行かなきゃ」という気持ちになりやすいのです。

これは押しつけがましいものではなく、「続きがある」というゆるやかな動機づけです。「あそこにまだボトルが残ってるから行こうかな」という軽い気持ちが来店のきっかけになるケースは多くあります。

また、残りのボトルの量が「あと数杯分しかない」という状況になると、新たにボトルを追加注文しようという流れにもなりやすいでしょう。再来店の約束を自然に作れるという点で、キープボトルはキャストにとっても非常に効果的な接客ツールになり得ます。

ビールグラスを2つ持つ女性

キープボトルがもたらす売上・接客面でのメリット

方眼紙に書かれたMERITの文字とナンバリング

キープボトルは、お客様にとってのメリットだけでなく、キャストやお店にとっても大きなプラスになります。売上・接客の両面から、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

客単価アップに直結する

キープボトルの最も直接的なメリットは、1回の来店で大きな売上が見込める点。

グラス1杯分の注文と、ボトル1本分の注文とでは、支払い金額がまったく異なります。焼酎なら5,000〜8,000円、ウイスキーなら1万円以上のボトルが1本売れるだけで、グラス数杯分では到底届かない客単価を達成できるのです。

1本のボトルが売れれば、チェイサーや追加のフードなどの注文にもつながりやすくなります。ボトルキープをきっかけにして、全体の売上が底上げされるケースも多いのです。まとまった売上が立てられると、バックの金額にもよい影響が出てきますよ。

再来店が自然に約束される

ボトルが棚に残っているかぎり、お客様が再来店してくれる可能性は格段に高まります。

「また来ます」という言葉はどのお客様も言いやすいですが、実際に次の来店につながるかどうかは別の話です。でも、キープボトルがあれば「ボトルが残っているから」という具体的な理由が生まれるため、口約束よりはるかに強い再来店の動機になります。

帰り際に「次いつ来られますか?」と自然に聞けるようになりますし、「次回もボトルの続きを一緒に楽しみましょう」という会話もスムーズに生まれやすくなります。再来店を促すための特別なアプローチがなくても、ボトルがその役割を担ってくれるのです。

お客様との距離が縮まり常連化しやすくなる

キープボトルを入れてくれたお客様との関係は、それ以前と比べて一段と深まりやすいものです。

好みの銘柄を知っていて、棚に名前入りのボトルがあり、来店したときにすぐ「お持ちしますね」と声をかけられる――こうした積み重ねが、「このキャストは自分をちゃんと見てくれている」という安心感につながります。

一度そういった関係が築けると、他のお店に行こうという気持ちが薄れ、「ここに来ればいい」という心理が自然と育つもの。常連化とは、意識して作るものではなく、細かな積み重ねの結果として生まれるものです。

紹介・口コミにつながりやすくなる

常連のお客様がいてくれると、そのお客様が友人を連れてきてくれるケースが増えます。

「自分の馴染みのお店だから」という誇らしい気持ちが、知人への紹介をさりげなく後押しするのです。棚に自分のボトルが置いてある状態で友人を連れてきたとき、「あれが俺のボトルで」と話せる場面は、そのお客様にとっての「特別感」をさらに演出してくれます。

紹介や口コミは、広告や集客活動では作れない自然な信頼感を運んでくるもの。キープボトルが常連様を生み、常連様がまた新しいお客様を連れてくるという流れが生まれると、お店全体の集客力も高まりますよ。

キープボトルがもたらすデメリット

破かれた紙から出ているデメリットという意味の英語

メリットが多いキープボトルですが、もちろん注意点もあります。トラブルや信頼の損失を防ぐために、デメリットも正しく把握しておきましょう。

高額なボトルは提案するタイミングが難しい

ウイスキーやシャンパンなど価格の高いボトルは、勧め方やタイミング次第では「押し売りされた」と感じさせてしまう場合があります。

初めて来店したお客様や、まだ関係性の浅いお客様に対して高額なボトルを提案してしまうと、このお店はがっつり稼ごうとしている」という印象を与えるリスクがあります。良好な印象を持ってもらえていたはずの場面が、一瞬で冷めてしまうケースもあるのです。

提案するなら「このお客様とはある程度打ち解けてきた」と感じられるタイミングまで待つのが無難です。焦って高額ボトルを売ろうせず、まずはお客様との関係を育てましょう。

管理を怠ると信頼を損なう

キープボトルは、管理がきちんとできていないとトラブルのもとになります。

例えば、タグの貼り間違いや、別のお客様のボトルを出してしまうミス、期限の確認漏れなどが起きると、「大切にしてもらえていない」とお客様に思わせてしまいます。信頼を積み上げるために導入したサービスが、管理のミスひとつで一気に信頼を損なう原因になるのです。

ボトルの管理は、キャスト個人だけでなく、お店全体で情報を共有しながら行いましょう。しっかりした管理体制があってこそ、キープボトルはプラスに機能します。

友人・同伴者とのボトル共有によるトラブルリスクがある

お客様が友人や同伴者と一緒に来店した際、自分のキープボトルをその人たちとシェアするケースがあります。

ボトルのシェア自体は自然な流れですが、問題になりやすいのは「誰がどれだけ飲んだか」という残量の管理が曖昧になる場面です。お客様のなかで「前回少ししか飲んでいないのに残りが少ない」といった勘違いが生まれたとき、きちんと管理していないと不信感につながってしまいます。

また、ボトルを共有するお連れ様が一緒に来店しなくなった場合、ボトルの消費ペースが落ちて期限切れになりやすくなるリスクも。同伴者がいる場合は、残量の確認をこまめに行い、トラブルが起きないよう常に把握しておきましょう。

店舗によってルールや価格が違うためトラブルの原因になる場合も

キープボトルのルールはお店によって異なるため、「別のお店ではこうだった」というお客様の感覚とのズレが生まれやすいのも注意点のひとつです。

キャバクラやスナックを掛け持ちで利用しているお客様は、キープボトルの仕組みについてある程度の知識を持っています。そのため、自店のルールと他店のルールを無意識に比較するケースがないとはいえません。「なんで期限がこんなに短いの?」「他のお店では延長してもらえたのに」といった疑問や不満が出ることもあります。

こうしたトラブルを防ぐために、ボトルを入れてもらう際に期限や管理方法、期限切れの対応などをわかりやすく伝えておきましょう。あとから「聞いていなかった」と言われないよう、最初に丁寧に説明してくださいね。

売上につながるキープボトルの提案方法

提案方法という意味の英語が書かれた矢印

キープボトルは、提案の仕方によって売れるかどうかが大きく変わります。ただ勧めるだけでなく、お客様の気持ちに寄り添いながら自然に提案できるよう、具体的なテクニックを身につけておきましょう。

「グラスよりお得」を数字で伝える

キープボトルの提案で最も効果的なのが、数字を使ってお得感を具体的に示すアプローチです。

「キープボトルのほうがお得ですよ」とざっくり伝えるよりも、「グラスで10杯飲むと〇〇円ですが、ボトルだと〇〇円なので、その分お得になりますよ」と数字で伝えてあげるほうが、お客様がパッとイメージしやすく、背中を押しやすいでしょう。

特に来店頻度が高いお客様や、「もう少し飲もうかな」と迷っているタイミングには刺さりやすいアプローチです。押しつけがましくならないよう、「参考までに」という軽いテンションで伝えるのがちょうどよいでしょうですよ。

好みの銘柄を覚えて自然に切り出す

「いつもハイボール飲んでますよね、もしよければウイスキーのボトルを入れてみませんか?」——このひと言が出るかどうかで、提案の説得力がまったく違ってきます。

お客様が好んで飲んでいるお酒を覚えておき、自然な会話のなかで触れながら提案できれば、「ちゃんと自分を見ていてくれている」という印象を与えられます。売りたいから勧めているのではなく、そのお客様のことを考えての提案だと感じてもらえるのが理想です。

接客中にお客様が飲んでいるお酒や好みの銘柄をさりげなくメモしておく習慣をつけると、次の来店時の提案にも役立てられます。

信頼関係ができたタイミングで提案する

どんなに上手な提案も、関係性ができていない状態では効果が薄れてしまいます。

初来店のお客様にいきなり「ボトルはどうですか?」と切り出すよりも、まず会話を楽しんでもらい、「このキャストは話しやすいな」と感じてもらえてからが提案の適切なタイミングです。「また来たい」という気持ちが生まれはじめた頃に自然と提案できると、断られにくく、受け入れてもらいやすい傾向があります。

2回目・3回目の来店あたりが、関係性が温まってきた頃合いとして提案しやすいタイミングのひとつです。焦らず関係を育てられれば、結果的に売上への近道になります。

キープ期間は必ずセットで伝える

ボトルを提案する際は、必ずキープ期間もあわせて伝えましょう。

あとから「こんなに短いとは思わなかった」という状況になると、せっかく入れてもらったボトルがトラブルの原因になってしまいます。「当店では〇か月間お預かりできます」と最初にきちんと伝えておくだけで、後々の行き違いを防ぐと同時に、お客様にも来店ペースのイメージを持ってもらいやすくなるしょう。

「次回またゆっくり来てくれると消費できますよ」という一言を添えると、期間の説明が次回来店の促しにも自然につながります。

キープボトルを放置させない管理・フォロー術

ぶりっこしてほほ笑む女性

ボトルを入れてもらっても、期限が切れてしまっては意味がありません。お客様との関係を守るためにも、フォローの意識をしっかり持っておきましょう。

期限が近くなったお客様にリマインドする

キープ期間が残り少なくなってきたタイミングで、さりげなくお客様にお知らせするのは、キャストとしての大切な役割のひとつです。

「そろそろボトルの期限が近づいてきていますが、来週あたりいかがですか?」と軽い調子で伝えるだけで、お客様は「ちゃんと管理してくれているんだな」という安心感を覚えます。プレッシャーを与える必要はまったくなく、気にかけていることが伝わる一言を添えるだけで十分です。

LINEやDMでの連絡が可能なお客様には、来店のきっかけとして活用するのも効果的。「ボトルのお知らせ」という名目で、自然にコンタクトを取れますよ。

お店のルールを確認して可能であれば延長対応する

どうしても期限内に消費できないお客様も出てくるものです。そういった場面では、まずお店のルールを確認したうえで、延長対応が可能かどうかを検討してみましょう。

「一度確認してきますね」という言葉だけでも、お客様は「誠実に対応してもらえている」と感じてくれるもの。延長が難しいお店であれば約束はできませんが、「できる範囲で対応しようとしてくれた」という姿勢そのものが信頼感につながります。

ルールの範囲内で、できる限りの対応を誠実に行えば、長くいい関係を続けられるでしょう。

放置しそうなお客様がいたら他キャストとも共有する

しばらく来店がないお客様のボトルが棚にあるとき、そのお客様を知っている他のキャストとも情報を共有しておくと、対応がスムーズになります。

あるキャストが偶然そのお客様と連絡を取るタイミングがあれば、「そういえばボトルがあと少し残ってますよ」と伝えてもらえるでしょう。一人で管理しようとするよりも、チームで情報を共有する意識を持っておくと、放置ボトルを防ぎやすくなり、お客様への対応も手厚くなります。

お客様からすると「スタッフのみんなが自分を覚えてくれている」という印象を抱くため、好感度アップにもつながりますよ。

ガールズバーのキープボトルに関するよくある質問

ピンクの背景に3つの?

キープボトルについて、働き始めたばかりの方からよく寄せられる疑問をまとめました。お客様に聞かれることも多い内容なので、事前に把握しておくと安心です。

期限が切れたボトルはどうなる?

期限が切れたボトルの扱いは、お店のルールによって異なります。

一般的には、期限が過ぎてもお客様に連絡が取れない場合や、無断で放置が続いた場合はお店側が処分するというルールを設けているお店が多いです。処分の前に一定期間の猶予を設けたり、事前に連絡を入れたりする対応をしているお店もあります。

キャストとしては、お客様に期限を正確に伝え、期限が近くなったら事前にリマインドするのが基本的な対応です。「期限が切れてから教えてくれればよかった」というトラブルを防ぐためにも、早めの声かけを意識しましょう。

ボトルを他のお店に持ち込むことはできる?

基本的には、他のお店にボトルを持ち込めないのがルール。キープボトルは、そのお店専用のサービスです。

お客様のなかには「別のお店でも使えるの?」と冗談っぽく聞いてくる場合もありますが、キープボトルはお店で購入した分を、そのお店で消費するものです。他のお店への持ち出しや、払い戻しなどには基本的に対応していないため、注文を受ける前にきちんと理解してもらいましょう。

「このお店でしか飲めないから、またここに来てくださいね」という言い方にすると、柔らかく自然に伝えられます。

初回の来店でもボトルを勧めていい?

初回でもボトルを提案できるシーンはあります。ただし、タイミングと言い方が重要です。

初来店のお客様は、まずお店の雰囲気やキャストとの相性を確かめたい気持ちが強いはず。そのため、来店早々にいきなり「ボトルいかがですか?」と切り出すのは、「お金を使わせようとしている」という印象を与えやすく、逆効果になる場合が多いです。

一方で、会話が弾んで「また来たいな」という雰囲気になっている帰り際に、「次回またゆっくり飲みたいなとお考えでしたら、ボトルを入れておくとお得ですよ」と添える程度であれば、提案として受け入れてもらいやすいでしょう。

初回は、まずお客様に「来てよかった」と感じてもらうことを最優先に考えてくださいね。

まとめ:キープボトルを使いこなして常連様との関係を育てよう

キープボトルは、ただお酒を保管するだけのサービスではなく、お客様との関係を深め、売上を継続させていくための大切なツールです。

仕組みや相場を正しく理解したうえで、お客様の心理に寄り添いながら自然に提案できるようになると、接客の幅がぐっと広がります。管理やフォローも丁寧に行うと、「このキャストは信頼できる」という印象がお客様のなかに積み重なっていきます。

焦って売ることよりも、まずはお客様との関係を育てることを大切に。キープボトルはその関係性がしっかりできたとき、自然と売れていくものです。ぜひ今回の内容を接客のなかに少しずつ取り入れてみてくださいね。

当サイトでは、コンカフェ・ガールズバーに関する情報を多数掲載しています。コンカフェ・ガールズバーに興味がある方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。

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